Pink Fairies - What a Bunch of Sweeties

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Pink Fairies - What a Bunch of Sweeties (1972)
What a Bunch of Sweeties

 ロックってさ、やっぱり反抗の象徴であるべきだろ、とか…いや直接的なものじゃなくてもいいんだけど自分の中だけでも何かに反骨心があって負けてたまるかみたいなところを後押しするっつうかさ、そういうのがあって然るべきだし、軽く「ロックです♪」なんて言われてもフザけんな、ってくらいにしか思わないワケで、もっともそういう事を言いながらとんでもなくロックな人もいるので、表現しにくいんだが何か軟弱なもんが増えてる気がしてそう思った次第。反骨してりゃロックってもんでもないし、まぁ、やっぱエネルギーとかパワーってのは必要で、そこに天才的な音楽センスみたいなのがある人間ってのはそりゃ少ないんじゃないかと。でもロック界には昔からそういう天才がいて、しっかりとロックとして認識されているんだから面白い、っつうか深い。

 ピンク・フェアリーズのセカンドアルバム「What a Bunch of Sweeties 」は1972年にリリースされているが既にその奇人と呼ばれたトゥインクは脱退してしまった中途半端な3人体制でのアルバムなのだが、サイケデリックから進化したバンドっつうイメージがあったものが、もっと攻撃的な姿勢になってきている。もちろんサイケなスタイルの中でということなんだが、作品の粗さが凄くロック的でその筋には好まれるんだろうと。プリティ・シングスなんてのもそんな雰囲気だったし生い立ち的には似たような部分あるバンドなんだが、ピンク・フェアリーズの方がもっと奔放で野生的…そりゃメンバーの生い立ちからしてそうなんだが(笑)。ノッティングヒルゲイト周辺の激しさっつうのは自分の中ではモーターヘッドとかと共に定着している印象ですな。

 さてさて、この「What a Bunch of Sweeties 」というアルバム、一言で言えば退廃的なロックンロール。ただ、こういうのが凄く好き。これまでファースト「Neverneverland」とサード「Kings of Oblivion」を聴く回数が多くてセカンド「What a Bunch of Sweeties」はさほど聴かなかったので今回敢えて取り出してみたし、しかも何年ぶりなんだ?くらいに聴いてるから久々で面白いわ、これ、って燃えてきたもん♪なんかさ〜難しいことなくロックなんだよ、どっちかっつうとアホみたいにさ。それでいて白熱しているからかっこ良いし、音はメチャメチャガレージなサウンドそのままなんで粗ったいけどね。今の自分の気分にはコイツが似合ってたってことかもしれんけど、侮れないセカンドアルバム「What a Bunch of Sweeties 」だったな。ジャケットが他の作品みたいにインパクトあればもっと聴いたのかもしれないのに勿体無い。

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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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デューク中島  
ストライクゾーンど真ん中

のエントリーが9連続来て、嬉しい限りなのに コメント入れず、すみません。実は、実家に残っていた 私のお宝レコードを 兄が4月に無断で捨ててしまったので、フーもプリティーシングスも数枚残ってますが、この盤もトゥインクのソロやピンクフェアリーズのブートも無くなってしまったのです。従いまして、コメントに力が入らないのです。この盤のウォーク ドント ランの破壊力つう痛快で好きでした。メンバーチェンジが激しいバンドでしたが、初期の三枚は、どれも好きです。

2013/09/24 (Tue) 12:39 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

9連続とは!やはり古い人間たちの巣窟になっているんでしょうな、ここは(笑)。
しかし財産遺棄はホント残念ですよねぇ…。
初期三枚は傑作だらけなんで良いっすね。

2013/09/25 (Wed) 18:51 | EDIT | REPLY |   

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  • 2013.09.25 (Wed) 00:09 | 迷走ぶろぐ