Miles Davis - My Funny Valentine

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Miles Davis - My Funny Valentine (1964)
My Funny Valentine

 もう何年もブログ書いてると周辺の方々にも自分にも色々な変化…環境の変化だったり人生の変化だったり様々な変化が生じてきたりするのは当たり前の事だが、先日も古くからのブログ仲間が紆余曲折を経て新たな人生を歩み始めたと知った。自分自身はブログを多分8年くらい書いているんでその頃からど真ん中は変わってない気がするけどやっぱりそれなりに変化はあるんだよね、そりゃさ(笑)。ただ、いつもロックに…ロックじゃなくても良いけど音楽とか何か自分が立ち戻れるトコロがあって…、それでどこか救われる、見失わないでいられる、なんてことがあるのかもしれない。あんまり考えたこと無いけど(笑)。ちょっとね、たまたまなんだけどそんな時にテレビドラマで流れたのがマイルス・デイビスでさ…、あぁ、なんだっけなぁ、これ…って。そんなにマイルス・デイビスをじっくりと聴き尽くしたこともないしアルバムを聴きまくったこともないのに、トランペットの音と旋律を聴いて多分マイルス・デイビスだな、ってわかるくらいに唯我独尊な世界を持つ人ってのはやはり凄い。クールなんだよな、多分。ジャズ界で他のトランペッターって大変だろうと思うよ、こんな人がいたらさ。

 1964年にリリースされたライブアルバムの名盤…なんだと思う、「My Funny Valentine」。表題曲は有名なアレなんだけど、昔からジャズメンの手にかかるとどんなポップスでも名曲でもなんだかわからないジャズ曲に化けてしまうという不思議、どこが「My Funny Valentine」なんだ?ニコが歌ってたアレだろ?とか突っ込みたくなるんだが、それがジャズの良いところ、奏者の腕の見せ所だしバンドの感性の見せ所。早い話がコード進行だけが曲の形態を保ってて、それに沿ってテーマはあるけど後はフリーセッションっていう話でね、これがまたクールなんだ。80年代に一躍有名になったハービー・ハンコックのピアノが正に雫が溢れるような繊細さで鳴ってて、もちろんマイルス・デイビスのペットが研ぎ澄まされた空間を更に飛翔させて…、ロン・カーターとトニー・ウィリアムスがそれを冴える…ジョージ・コールマンのテナーがマイルドに絡み…とホント、素敵な空間。ジャズアルバムってほとんど即興のライブ盤とも言えるんだけど、正真正銘の客を前にしたライブ盤はテンションが違う。1964年の録音でここまで臨場感と緊張感溢れる音で録れるもんなのか?と驚くばかりの録音でさ、それもまたロックの世界では信じられない。まだビートルズが出て来たばっかりの頃にこんだけ完成されたライブやってるんだから。

 いつもそうなんだけど、こういうのを何枚か聴いてリラックスする、ちょっとだけ大人の気分に浸る。足りないのは美しい女性だけ…とは言い過ぎだが(笑)、グラス傾けて聴いていると心地良いよねぇ…、そんなに浸るような人生もないんで結局ロックに戻るんだけどさ、この辺は聴いて損しない音楽です。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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デューク中島  
私はFOUR AND MORE

の方が好きです。ドライブ感が、すごい。特に トニーウィリアムズのドラムスは、ロック的に 聴こえます。この盤は、逆に リリカルと言うか、静の美しさが、魅力です。
同時期のフランスやベルリンのライヴもいいですね。

2013/09/04 (Wed) 21:34 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

ん〜〜はい、徐々に聴いていきますのでご教示感謝です♪
この人はホント、聴いてて楽しめますんで…。

2013/09/06 (Fri) 23:21 | EDIT | REPLY |   

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