AC/DC - For Those About to Rock

王道のハードロックやメタルバンドって偏って聴いてたのもあって真面目に通ってないのも多い。だから結構いい加減だったりリアルタイムの話も脇道を逸れていたって言うか…脇を流れていったっていう感じのも多くてね、そんなに何でも聴いていられなかったっつうか、他にメインで聴かなきゃって思ってたものも多くてさ…70年代ロックだね。だから脇を流れていくリアルタイムなバンドやちょいとメタル系はその時は真面目に通ってないのも多い。以降も多々手を出さないといけないのが多くて、きちんと時間を取り戻すまで辿り着いていないのもある。そんな中にAC/DCってのは入ってくる。まぁ、思春期にあのランドセルと半ズボン姿見てかっこ良い!って思う人もいないだろうし、コメディバンドなんて大嫌いだったし…そもそもそんなの無かったけど、感性のズレはしょうがないんで、好きどころか音を聞く前からもうダメ、アレ、って感じだったもん。だからちゃんとAC/DC聴くまで時間かかったなぁ…。
1981年にリリースされた「For Those About to Rock」は前任ボーカリストボン・スコット亡き後の作品としては2枚目となる作品で前作が「Back in Black」だったからその期待感は結構なものだったらしい。もちろんリアルタイム時は知りません。しかし1981年だったんだ…、ってことがまずちょっとびっくり。AC/DCってそうか…、70年代のバンドでもないし80年代のバンド…なんだよな、どっちかっつうと。同時期のシーンではメイデンやジューダスとの比較だったし。ただ、何か浮いてたなぁ…。メタル連中がメタルメタルしてる時に「ロックンロール!」って感じだったしこっちはこっちで「どこが?」って思ってたし。今じゃどうでも良い話だが、そんな事もちょっとキライだった理由だったりする。今じゃもうAC/DC流のロックってのが分かってるから楽しめるし音のエッジやハードドライブさが心地良かったりするので若い頃にもっと偏見なしに聴いてればなぁと思う事もある。取り戻せない時間はしょうがない、これから楽しもうじゃないか。
「For Those About to Rock」ってタイトル曲からして「ん?」だよ。大砲が云々ってのはあったから期待して聴いてたら全然静かな始まりで、どこが大砲に繋がるんだ?くらいだったが、凄い自信だよな、これをトップに持ってくるって。そしてロックアンセムの域にまで持ってってしまったのもさすが。その辺のセンスの良さはあるのに他のセンスは…、いや、それはともかく、その他の曲はまぁ、毎回のAC/DCらしさって言えばそうなんだろう。ミドルテンポのブギロックにブライアン・ジョンソンのあの声、そしてアンガス・ヤングのSGギターの粒の粗い歪んだ音、安心して聴けると言えば聞こえは良いが、やや冗長な部分も多いか。かと言って他にAC/DCに何を求める?って話なのでコレで良いのだろう。実際売れてたらしいし。そんな余計なこと考える間もなく「For Those About to Rock」聴いてると結構ハメられる。
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