Believe - Hope to See Another Day

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Believe - Hope to See Another Day (2006)
Hope to See Another Day

 一人の人間が続々とその才能を世界に誇示することでシーン全体のボトムアップが図られるってことが起こっている事が面白いとも言えるし驚異とも言える。それはU2のボノなんかも同じなのだろうが、ポーランドではギタリストのミレック・ギルという人に当てはまるのかもしれない。彼の組んだバンドがドンドンと世界に認知され、それはバンドの形態やメンバーが変わっても残されていき、更にシーンに根を張っているからだ。CollageからSatellite、そしてBlieveへと発展、さらに派生ではStrawberry Fieldsなども出てくるワケで、まぁ、自分が昔書いたブログで色々とその頃も研究してたな、と思いだしたり見直したりしてて、全然自分の身になってないんだ、と反省したり(笑)。ただ、好みの傾向ってのが変わらないんだと言うのは実感した。その時もえらく気に入ってたみたいな自分がいて、今もまた気になってる、気に入ってるんだからその差三年程度じゃ好みは変化しないってことです。まぁ、きちんと記憶していない自分が情けないんですけどね…。

 2006年にそのミレック・ギルが組んだバンド、Believeのファーストアルバム「Hope to See Another Day」です。もちろんポーランド産でCollageやSatelliteとどう変わってきているのか、ってのはあるんだが、う〜ん、もっとポップに寄ってきた、フュージョンチックとも言うか、そんな感じで込み入ったギスギス感や憂い感はやや薄れているかも。ただ、耽美な世界観は変わらず、ややしっとりとロック的に迫ってくる感はあるので、染み入る率は高い。Satelliteほどロック的でもないから前2つのバンドの間くらいか。単なる比較論をする必要はないんだが、流れ的にそんなイメージ。

 普通に聴いてみればそりゃもちろん高レベルのセンスと楽曲とメロディであることに変りはない。ポーランド的陰鬱さはもちろん思い切り流れているし、そこに美麗というセンスも入ってるから聴きやすいし、バックの音にしてもきちんとその邪魔をしない音楽になっているから当然心地良さを感じる。ただ、ちょっと自分的にはトゲが足りない、か。バンドとしてはファーストアルバムだからってのもあるんだろうけど、ちょっとこれだけでは出てこれる話じゃないよな、普通は、と思う。メロウな歌物として出してきたつもりなのかな…。








お姉さまのバイオリンが素敵♪
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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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風呂井戸  
聴かせるロック

 satelliteあたりと比べると、なにかオーソドックスなロックになってきているという印象でした。私はこの1stは聴いてないのですが、2010年の「World Is Round」では非常に完成度の高い聴きやすい纏まったアルバムでは?という印象で、Gilも歳を重ね一つの境地にいるのでしょうかね。つまり訴えると言うよりは聴かせましょうと言うロックになってきている。そうそうそこでやっぱり何故かこの日本人女性のヴァイオリニスト気になりました(笑)。

2013/07/24 (Wed) 23:57 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>風呂井戸さん

そうそう、バイオリニストさん、気にしないと…(笑)。

2013/07/25 (Thu) 22:42 | EDIT | REPLY |   

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