Quidam - Quidam

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Quidam - Quidam (1996)
Quidam / Rzeka Wspomnien

 最近ネットと距離を開けている…ってよりも開いてきた、って方が正しいか。テレビってのは情報が勝手にダダ漏れで自分の所に来る媒体で、良くも悪くも相手の言うことだけを聞いているものだからラクって言えばラクな媒体…洗脳されやすい媒体だったからちょいと前の時代には有用だったメディアだったワケだ。さて、ネット主流になってきた今の時代はああいう意見もこういう意見も並列に並び、しかも同列ではなく少数意見が多数を占めることも多々あるから真逆の現象が起きることもよくある。さて、そうなってくると自分の価値観がすべてなのだが、そもそも自分の価値観って何かからの情報の集大成プラスなワケだから情報がある程度正も否も入ってこないと本当はよろしくない。ただ、そんな風に情報を取るなんて出来ないから身近な情報で済ませるワケだ(笑)。人間そんなもんでしてね、面倒なことは面倒なので良いんです。それが故に興味というものがあるものにはとことん追求してく性質になっちゃったんですが…、生きてく上でまるで問題ないのでOKでしょう。

 Quidamというポーランド産のバンド…、これもまた古いバンドで…古いってもデビューが1996年なので20年前くらいだから新しいんだが、この辺りの世界では重鎮とも言える立ち位置…なんだろうと思う。そのデビュー・アルバム「Quidam 」がこれまた名盤として語り継がれていて、そうか…と思って手を出してみました。まぁ、某氏からのお薦めもあったんですが…(笑)。正直書くと、最初YouTubeで適当に聴いてたんだけど、あんまり気になるほどじゃなかったんだよね。ただ、女性ボーカルだからキライなハズもなく流れるような音の世界は気持ち良いな、ってくらいでそこにポーランドプログレに求めるような底辺とロックさ加減がちょっと足りない感じがしたんで、どうしよっかな〜、自分の耳が悪いんだろうな〜くらいで終わらせようかと(笑)。

 いや、ダメですね…、バンドじゃないですよ、YouTubeで適当に聴くって行為が、です。バンドやアルバムの本質が伝わってこない。このQuidamの「Quidam 」をアルバムで聴いたんだが…、ものすごく良いじゃないか、ってことに気づいた。アルバム単位でいつもながらの流し聴き+「あれ?」って感じの再度聴き、更にじっくりと聴き…、こういうことができるのがアルバム単位の良いところですな。1996年にこういうシンフォニックな…と言うのか落ち着いたクラシカルな姿勢を持った音を出してた、しかもバンドがデビュー出来ましたって凄いことなんじゃないだろうか?何処の世界にこの音であの時代にアルバムデビューできるんだ?って改めて思うとテクニックはもちろん問題なく、さらに音の深みもありつつ、そして売れるであろうという予感やポップセンスを感じ取れない限り出てこれないんだろうから、そのセンスは見事だったと思う。この時期アングラではこの手の音が流行りつつあったのかもしれないけどね。

 1996年作「Quidam 」はロック的かと言われるとそうでもない。ただ心地良さは素晴らしい。もっと尖ったロック色を出して行ったのかもしれないが、「Quidam 」ではまだ落ち着いた環境音楽に近いくらいのニュアンスで聴けてしまう音世界なので、物足りない。ただ、もの凄い可能性を感じることのできる作品だからその道の達人になっていったのだろう。確かにポーランドの根底に流れる音楽のセンスは日本人受けするんだろうな〜とも思った。






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フレ
Posted byフレ

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風呂井戸  

 こちらの初期のFemale-Quidamがこのバンドの印象だったんですが、近作のMale-Quidamが意外に良いのに驚いています。こうした変身もこのバンドの期待感を高めますが・・・・。
 フレさんのおっしゃるように、やはりアルバム単位の聴き方が私は納得する方でして・・・・このパターンは昔から変わらず来ています。そんな意味でもプログレ系に傾いてしまうのでしょうかね。トラックバックもさせて下さい。

2013/07/22 (Mon) 09:22 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>風呂井戸さん

ちょっと考えたんですが、やっぱり最初はこれからかな、と。評判の割に…ってのが最初の印象でしたが、やはり評判は伊達ではなかったかな、なんて。アルバムはアルバム聴きですね、やはり。TBこちらも返しておきました〜♪

2013/07/22 (Mon) 22:06 | EDIT | REPLY |   

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