Big Audio Dynamite - No.10 Upping St
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Big Audio Dynamite - No.10 Upping St (1986)

自分が気になったギタリストの、またはボーカリストやバンドのフェイバリットアーテイストなどを漁っていくことで過去との遭遇を果たす、または影響下にあることからオリジネイターを聴いて同じ境地に辿り着く、などのルーツ遡り型で数多くの偉人たちに遭遇したことは数限りなく多いが、一方でアーティスト本人がどんどんと興味を示していく音楽やスタイルなどに着いて行くか行かないか、となると大抵離れていくリスナーが多い。ファンってのはやっぱり一つの場所に留まる傾向が強いからたまたまその時を共有できたバンドや人が好きなワケで、同じようにリスナーが進化していくとは限らないからそれは当たり前のことだろうなと思う。今ならね。だけど複雑でさ、やっぱ許せんサウンドやってるな~とか思うことあるもんな、ソロ作だとさ(笑)。
元ザ・クラッシュのミック・ジョーンズがザ・クラッシュ脱退後に組んだバンド、Big Audio Dynamiteってのは当時まるでついていけないバンドだった。ルックスも音もなにもかも。なんだこれ?こんなんパンクじゃないだろ、と。悲しいかなミック・ジョーンズって人は単体だと全然パンクな人じゃないんで、彼にパンクを求めても無理なのだ。どうしたってザ・クラッシュのフロント3枚看板の一人として見てしまうんで軟弱なことやってはいかんのですよ。それはザ・クラッシュの後期にも言えるんだが、まだジョー・ストラマーが許してるなら、ってのあったんでね。ただソロになってこれかよ、ってあってさ…、誰もがミック・ジョーンズには骨太なロックを期待してたんじゃないかと思うんだよ、ところが出て来たのはテクノポップ的なヘンな作品のバンド…。
そのBig Audio Dynamiteのセカンドアルバム「No.10 Upping St」は1986年にリリースされた。目玉はジョー・ストラマーが作曲面やプロでジュース面でも協力したってことで話題にもなってて…ってのはあったんだが、ある意味、ジョー・ストラマーが関わってもこれか?と更に傷口に塩を塗り込むようなハメに陥ったのは内緒だ。いや、マジで。まだ自分の耳が未熟だったからとは思うが、許せなかったもんな~(笑)。それ以来B.A.Dは手を出してない。が、コンテンポラリー的な音楽形態で、言うならばザ・クラッシュの「サンディニスタ!」からの系譜をこちらに持ってくるとするならば進化形としてアリな作品なのか?とも思う部分も今ならある。「Cut the Crap」でジョー・ストラマーがやってた事やこの後のジョー・ストラマーの音楽嗜好からすると何ら不思議はないか…と。事実「No.10 Upping St」に収録の二人の共作品だけを取り出して聴いているとなるほど、「サンディニスタ!」以降の作品とも言えるな、と。そこにジョー・ストラマーの言うパンクイズムが入っていることで許せる作風になる。ミック・ジョーンズ単品になるとそのイズムが失われてしまって単なる表現になっちゃってるってことがアリアリと…。
ってなことでBig Audio Dynamiteの「No.10 Upping St」はなかなかの佳作であると今は思える。やりたいこともわかる。ジョー・ストラマーも参加しているから良かろう、と。で、お薦めするか?って話になると…そこまでは、ってのが本音だな(笑)。でも、面白いなとは思った。ようやく許せる自分がいることに感謝(笑)。

自分が気になったギタリストの、またはボーカリストやバンドのフェイバリットアーテイストなどを漁っていくことで過去との遭遇を果たす、または影響下にあることからオリジネイターを聴いて同じ境地に辿り着く、などのルーツ遡り型で数多くの偉人たちに遭遇したことは数限りなく多いが、一方でアーティスト本人がどんどんと興味を示していく音楽やスタイルなどに着いて行くか行かないか、となると大抵離れていくリスナーが多い。ファンってのはやっぱり一つの場所に留まる傾向が強いからたまたまその時を共有できたバンドや人が好きなワケで、同じようにリスナーが進化していくとは限らないからそれは当たり前のことだろうなと思う。今ならね。だけど複雑でさ、やっぱ許せんサウンドやってるな~とか思うことあるもんな、ソロ作だとさ(笑)。
元ザ・クラッシュのミック・ジョーンズがザ・クラッシュ脱退後に組んだバンド、Big Audio Dynamiteってのは当時まるでついていけないバンドだった。ルックスも音もなにもかも。なんだこれ?こんなんパンクじゃないだろ、と。悲しいかなミック・ジョーンズって人は単体だと全然パンクな人じゃないんで、彼にパンクを求めても無理なのだ。どうしたってザ・クラッシュのフロント3枚看板の一人として見てしまうんで軟弱なことやってはいかんのですよ。それはザ・クラッシュの後期にも言えるんだが、まだジョー・ストラマーが許してるなら、ってのあったんでね。ただソロになってこれかよ、ってあってさ…、誰もがミック・ジョーンズには骨太なロックを期待してたんじゃないかと思うんだよ、ところが出て来たのはテクノポップ的なヘンな作品のバンド…。
そのBig Audio Dynamiteのセカンドアルバム「No.10 Upping St」は1986年にリリースされた。目玉はジョー・ストラマーが作曲面やプロでジュース面でも協力したってことで話題にもなってて…ってのはあったんだが、ある意味、ジョー・ストラマーが関わってもこれか?と更に傷口に塩を塗り込むようなハメに陥ったのは内緒だ。いや、マジで。まだ自分の耳が未熟だったからとは思うが、許せなかったもんな~(笑)。それ以来B.A.Dは手を出してない。が、コンテンポラリー的な音楽形態で、言うならばザ・クラッシュの「サンディニスタ!」からの系譜をこちらに持ってくるとするならば進化形としてアリな作品なのか?とも思う部分も今ならある。「Cut the Crap」でジョー・ストラマーがやってた事やこの後のジョー・ストラマーの音楽嗜好からすると何ら不思議はないか…と。事実「No.10 Upping St」に収録の二人の共作品だけを取り出して聴いているとなるほど、「サンディニスタ!」以降の作品とも言えるな、と。そこにジョー・ストラマーの言うパンクイズムが入っていることで許せる作風になる。ミック・ジョーンズ単品になるとそのイズムが失われてしまって単なる表現になっちゃってるってことがアリアリと…。
ってなことでBig Audio Dynamiteの「No.10 Upping St」はなかなかの佳作であると今は思える。やりたいこともわかる。ジョー・ストラマーも参加しているから良かろう、と。で、お薦めするか?って話になると…そこまでは、ってのが本音だな(笑)。でも、面白いなとは思った。ようやく許せる自分がいることに感謝(笑)。
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