ザ・ブルー・ハーツ - 人にやさしく
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ザ・ブルー・ハーツ - 人にやさしく (1987)

80年代中盤〜90年代初頭にかけて日本のロックという世界がかなり発展したように思える。後から歴史を紐解いてみても多分この時期がロックという枠組みに於いては成長期にあたるんじゃないかな…と。今更こんなトコロで日本のロック云々なんて言えるほど知らないんだが、多分60年代あたりにGSの世界が出て来て、70年代に入ると英国HR模倣のバンドが日本のHRバンドとして幾つか名を残している。でも70年代中盤以降はフォークやニューミュージックに取って代わられ、ロックはアングラなものになる…ってもそんなもんだが(笑)。そこにめんたいロック系が出て来たのと新宿ロフト系なパンクとの融合、いわゆるストリートロックがライブハウスシーンで活気付き、80年代はその辺がチラホラとシーンに顔を出してきた。80年代中盤頃からはロックとポップが交錯し、YMOやRCなどもメジャーに踊り出て来て更にある種の決め手となったのはやはりボウイのヒットだろうな。そこからはもう何でもありの状況が続いていった…ってな感じ。
ザ・ブルー・ハーツ。自分との出会いは多分1987年頃かな、まだインディーズでライブやってた頃。とあるバンドのライブに行ったら前座で出て来てそれを見て衝撃を受けたという正にライブバンドならではの成果。30分くらいなもんだったと思うんだが、とにかく昔からあのテンションでビートに溢れるナンバーを立て続けにプレイしてたのに、一曲だけそこでマーシーが歌うバラードみたいな悲痛な心の叫びがあってさ、それが凄く響いたワケ。もちろん他の曲も歌詞があれだけはっきりとわかりやすく歌われてわかりやすい言葉を並べてメッセージを発するワケだから嫌でも耳に入ってきてとにかく全部が凄かった。マーシーの悲痛な心の叫びにも聴こえた曲はあとで知ったら「チェイン・ギャング」だったんだけどセカンドアルバム「YOUNG AND PRETTY」の最後に収録されるまで世には出て来なかったものだ。インディーズ時代から歌われていたんだよね、実は。んで、他にも強烈なナンバーばかりでさ、「リンダ・リンダ」とかその場でわかる曲じゃない?なんじゃこりゃ?って。それと「人にやさしく」の「ガンバレ!」のインパクト。こんな歌詞ってあるのか?みたいなさ。
メインのライブを見終わって会場を出る時に物販コーナーでこのザ・ブルー・ハーツってバンドのレコードあるかな?なんて見てたらインディーズだったから「人にやさしく/ハンマー」のシングルくらいしかなくって、それを買って帰った。んで聴いてて歌詞が更によくわかるし、こんな風に赤裸々に歌って恥ずかしくないんか?とか思いつつも衝撃を受けてる自分がいてさ(笑)、音は簡単そうだからちょっとギターコピーしてみよう〜ってやったら5分で出来ちゃうワケ。それでも曲の凄さって出せるんだからやっぱりロックってそういうもんなんだ、なんてね。ファーストアルバム「THE BLUE HEARTS」が出る頃はようやくアルバム出すのか、くらいに思った程度であの衝撃の半分もアルバムには入ってない、と思う。ただ、世に出すメッセージとしては良い作品だよな、くらい。あのインパクトって他にはなかなか味わえなかった瞬間だな。
聞けば自分の買った「人にやさしく/ハンマー」のシングル盤だけがミックスが異なっているようで、以降CDなどで聞ける音は派手にミックスしてあるらしい。あんまり気にしたことなかったけど、そうなのか。不思議なのは昔カラオケとかで夜を過ごす時に若い連中が「人にやさしく」を平気で知ってたってことだ。ドラマの主題歌とかで流れたらしいが、それでも若い世代にもちゃんとウケる曲なんだな、と思ったもんだ。おかげで最高に酔っ払いながらみんなで「ガンバレ〜!」って叫べるのは面白かったな。最近やってねぇけど(笑)。


80年代中盤〜90年代初頭にかけて日本のロックという世界がかなり発展したように思える。後から歴史を紐解いてみても多分この時期がロックという枠組みに於いては成長期にあたるんじゃないかな…と。今更こんなトコロで日本のロック云々なんて言えるほど知らないんだが、多分60年代あたりにGSの世界が出て来て、70年代に入ると英国HR模倣のバンドが日本のHRバンドとして幾つか名を残している。でも70年代中盤以降はフォークやニューミュージックに取って代わられ、ロックはアングラなものになる…ってもそんなもんだが(笑)。そこにめんたいロック系が出て来たのと新宿ロフト系なパンクとの融合、いわゆるストリートロックがライブハウスシーンで活気付き、80年代はその辺がチラホラとシーンに顔を出してきた。80年代中盤頃からはロックとポップが交錯し、YMOやRCなどもメジャーに踊り出て来て更にある種の決め手となったのはやはりボウイのヒットだろうな。そこからはもう何でもありの状況が続いていった…ってな感じ。
ザ・ブルー・ハーツ。自分との出会いは多分1987年頃かな、まだインディーズでライブやってた頃。とあるバンドのライブに行ったら前座で出て来てそれを見て衝撃を受けたという正にライブバンドならではの成果。30分くらいなもんだったと思うんだが、とにかく昔からあのテンションでビートに溢れるナンバーを立て続けにプレイしてたのに、一曲だけそこでマーシーが歌うバラードみたいな悲痛な心の叫びがあってさ、それが凄く響いたワケ。もちろん他の曲も歌詞があれだけはっきりとわかりやすく歌われてわかりやすい言葉を並べてメッセージを発するワケだから嫌でも耳に入ってきてとにかく全部が凄かった。マーシーの悲痛な心の叫びにも聴こえた曲はあとで知ったら「チェイン・ギャング」だったんだけどセカンドアルバム「YOUNG AND PRETTY」の最後に収録されるまで世には出て来なかったものだ。インディーズ時代から歌われていたんだよね、実は。んで、他にも強烈なナンバーばかりでさ、「リンダ・リンダ」とかその場でわかる曲じゃない?なんじゃこりゃ?って。それと「人にやさしく」の「ガンバレ!」のインパクト。こんな歌詞ってあるのか?みたいなさ。
メインのライブを見終わって会場を出る時に物販コーナーでこのザ・ブルー・ハーツってバンドのレコードあるかな?なんて見てたらインディーズだったから「人にやさしく/ハンマー」のシングルくらいしかなくって、それを買って帰った。んで聴いてて歌詞が更によくわかるし、こんな風に赤裸々に歌って恥ずかしくないんか?とか思いつつも衝撃を受けてる自分がいてさ(笑)、音は簡単そうだからちょっとギターコピーしてみよう〜ってやったら5分で出来ちゃうワケ。それでも曲の凄さって出せるんだからやっぱりロックってそういうもんなんだ、なんてね。ファーストアルバム「THE BLUE HEARTS」が出る頃はようやくアルバム出すのか、くらいに思った程度であの衝撃の半分もアルバムには入ってない、と思う。ただ、世に出すメッセージとしては良い作品だよな、くらい。あのインパクトって他にはなかなか味わえなかった瞬間だな。
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