Taste - Live Taste

3 Comments
Taste - Live Taste (1971)
Live Taste

 自分が好きなブルースロックはニッチな世界ながらも、きちんと定義付けができている、と思ってる。単純に言えばバディ・ガイの音世界。ロックだけどブルーステイストたっぷりで、線が太くてストラトバリバリ弾きまくり割と硬い音でシャキシャキした感じ。でも、音は太くないとダメで、みたいな。そうすると途端に候補が減ってしまってね。黒人ブルースでそういうのはいるけど、ロックさが足りなくてギターの音とフレーズだけのお話になっちゃう。アルバート・コリンズは大好きだが、アルバムによってはえらくソウルだったりするし、自分好みの定義内に入ってこない作品も多い。フレディ・キングのシェルター時代は好きだけど、ややゴツさが足りないか。流れちゃうのもある。だからこそスクィーズギターって言われるんだろう。B.B.キングはもう別の世界だし、クラプトンはバキバキの部分がないが、SRV系は好きだ。なんてのが自分の好みであと誰かな〜なんて探してる時に教えてもらったのがクリス・デュアーテで、Goodだった。他にもいるだろ、って探してるんだけどドンピシャなのにはなかなかね。

 ロリー・ギャラガーがいる。1971年にリリースされた1970年のライブ録音アルバム「Live Taste 」も好みな世界。そうそう、フリーインプロビゼーションっつうかバンド内でのバトルってのも好きなんで…、ロリー・ギャラガーの場合はバトルじゃないけど、特にテイスト時代だからまだバンドの一ギタリストだったが、既に突出してるのが顕著になってて、それはそれは弾きまくり。アイルランド出身だから熱さも迸ってるし、1曲1曲が長くてハマって聴いてるとあっという間に終わっちゃう。昔からこの人はライブアルバムは凄く良いけどスタジオ盤は…って人だったが、実際その通りで、こんだけのライブアルバムなのにスタジオ盤聴くとなんで?みたいなギャップが多くてねぇ…、今はわかってるから普通に聴けるが、それでもやっぱりライブアルバムを聴く回数の方が多い。

 面白いのはこの「Live Taste 」に入ってる楽曲ってこの後20年ず〜っとやってる曲ばかりで、既にこの時期から曲に関しては成長してない。本人も一番熟している時期に作った曲やカバーした曲に思い入れがあるのか、知らない曲ないじゃないか、ってくらいのモンだ。更にアナログ時代にA面B面に跨ってまでアルバムに入れた7分半の「I Feel So Good」も珍しい。一旦フェイドアウトしてB面でフェイドイン、だったがもちろんCDでは繋がっているらしい。そこまでしてライブ曲順通りにアルバムに入れたかったこだわりって良いよな、と。あ〜、やっぱ熱くなってくるな、これ。こういう熱さも必要です。






関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 3

There are no comments yet.
デューク中島  
ロリーガラグハー

と日本でテイスト登場時に紹介されてた頃からのファンとしては、うれしいエントリーです。この盤の「シュガーママ」とか「キャットフィッシュ」とか たまりませんね。ワイト島のライブより格段に好きです。西ドイツのみで発売されたマーキーでのライブLPも 良いですよ。ライブレコード聴いても モントルーのDVD観ても 彼のMCは、曲名とメンバー紹介しか聞き取れません(笑)。

2013/01/31 (Thu) 22:35 | EDIT | REPLY |   
風呂井戸  
白人のブルースとしては・・・

 私はクラプトン風のブルースよりは、スノーウィ・ホワイトのブルース(The Snowy White Blues Project)が好きですね。

2013/01/31 (Thu) 22:52 | EDIT | REPLY |   
フレ  
熱い熱い熱い!

>デューク中島さん
テイスト最初期からリアルタイムっすか??割と話題だったんですかね?
マーキーのライブ盤か…ちょっと気になったので探してみます。
しかしMCで聴ける彼の英語はそんなに訛ってるんですか(笑)。

>風呂井戸さん
スノーウィ・ホワイトさんのはかなりモダンで綺麗なんですよねぇ…、って今のバンドのヤツはかなりエグいので好きです。あれ?どっかで聴いたな、それ…。

2013/02/02 (Sat) 09:04 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply