Life - Life After Death

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Life - Life After Death (1974)
Life After Death

 やっぱり好きなバンドの真似をする、ってのは重要な要素だよな。ただ、真似だけじゃしょうがないんだろうけど、それでもそこに行き着こうとするバイタリティにはなるワケで、その先は本人たちのミュージシャン魂がどこまであるか、って話だけど、アルバムジャケット見てこれはもう一発でアレだろ、ってわかる話で…、音を聴いてスカしたら抹殺されるはずだ、って思ったもん。それがなかなか見つからなくて苦労したんだけどね、ネット時代になって便利になりました、こういうの探すのが…ってもすっかり忘れてたのだが。

 1974年にリリースされたLifeというバンドの「Life After Death」。見ての通り、Uriah Heepですな…、そして音の方も見事にユーライア・ヒープです(笑)。ちょっと軽いけど、オルガンとかそのまんまだったりするし…、ってクレジット見てるとイアン・ギボンズって書いてあってさ、イアン・ギボンズなんて知ってる人しか知らないだろうけど、あれ?The Kinksじゃなかったっけ?って確認すると1979年からキンクスに参加しているあのイアン・ギボンズさんでした。こんなハードなオルガンバンドで鍵盤弾いてたんだ…とちょいと面白かった。キンクスではもちろん裏方に近いサウンドだったりするので、こんなに全面に出て音鳴らしてたのにはちょっとびっくり。とは言ってもこのLifeと言うバンドもオルガンハードって訳でもなくって、もちっと色々な要素が入っててすげぇ中途半端(笑)。黒っぽいのがあったり歌モノあったりハードもあったりプログレには行き着いていないけど、なんかしたがってる、みたいなさ、技量はそれぞれそれなりにあるのである程度なんでも出来る幅の広さは感じるんだけど、さて、バンドの音楽性は?みたいなトコがユーライア・ヒープです、って話だけなので困る(笑)。しっかりとアルバム一枚で終わったんじゃないだろうか。

 ただねぇ、やっぱり聴いたからには面白いところを発見したくなるワケで、じっくりと聴いてるとかなりポップなサウンドが出ていることもわかってくるし、ユーライア・ヒープ好きと言えども、きっとキャッチーなポップスも好きで、それが出てきてるのもある。同時代のクイーンなんかに近いアプローチかもしれない。そんな所が面白くなってきて何度か聴いてた作品ですね。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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kazz_asai  
Not So Heavy Not So Humble

このバンド初めて聴いたのですが、ヒープに求められるであろうハードな部分よりも、叙情的な部分にその美点がありますね。
STACKRIDGEみたいな洒脱な味もあり、その一方で、ちょっとCRESSIDAみたいなVertigo系の雰囲気の曲もあるし、良いバンドです。ヒープの話題性に頼るあまり、ジャケットで損をしたのではないでしょうか。
今だったらヒープへのオマージュという概念はスムースに受け入れられるでしょうが、オリジナルのわずか4年後ではパクリと思われたのかも知れません。

2013/01/24 (Thu) 23:08 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asaiさん

スタックリッジ的ってのはありますね、確かに。アージェントなんかもその類いで、似たような傾向値という自分の中での種別があります(笑)。クレシダとかヴァーティゴ系までの個性は出しきれなかったというかイメージだけの話だとなぜかPhillips系な感じ(笑)。
いやいや、それはともかく、悪くないバンド、の立ち位置でジャケットが違えば、もうちょっと音楽的な評価もあっただろうに、とは思います。ただ、何の話題性も出せなかったかもしれないという境目ですかね。

2013/01/25 (Fri) 00:10 | EDIT | REPLY |   

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