The Beatles - 1962 Live at the Star Club in Hamburg

ロカビリーって全然詳しくないんでブログで派手に書ける程じゃないんだが…、エルビス・プレスリーを聴いてて思ったのがそういえばビートルズでも初期ってロカビリーやってて結構カッコよかったよな…と。ビートルズに関してはマニアが多すぎるのであんまり書くこともないけどさ、オリジナルアルバムについてはもう皆が皆知ってるだろうし、それぞれの感覚もあるんだろうけど、その前のいわゆるシルバー・ビートルズとかアーリー・ビートルズとか色々と言われているトニー・シェリダンの前座時代のロカビリーばかりやってた時代ね、こいつがレコードになってて随分昔に聴いたことあってカッコよかったんだよ、ロカビリーでさ。特にジョン・レノンのシャウトが凄くて…、いや、もしかしたらポール・マッカートニーかもしれないんだが(笑)、とにかくやっぱりビートルズ全員が好きだと言うだけあってロカビリーやらせたら普段のビートルズソングなんかよりも全然迫力あってカッコ良いライブなのだ。
CDだと何だろな…色々なタイトルでCDがリリースされてるみたいでよくわからん。「1962 Live at the Star Club in Hamburg」とか「レア・ライヴ’62(完全版)」とか「シルヴァー・ビートルズ」とか…そんな感じで、1962年のデビュー直後のライブってことらしい。その経緯とかはアチコチで見てもらえれば良いんだが、この若さとエネルギーとパワーに満ち溢れたライブステージは確かに英国どころかドイツでも大したライブバンドだったってのがよくわかる。テクニックとかバンドとしての云々ってのはこんなもんだろうけど、まとまり具合というか人の心を動かす力っつうか惹きつける魅力ってのがあるもん。こういうのに接した時自分はどうしたら良いんだろう、って皆思ったんじゃないだろうか。どうやってこのパワーに付いていけば良いんだ?みたいなさ。いくつかのオリジナルも入れながらロカビリー中心のカバーではあるけど、もちろんオリジナルが負けていることはない…、ただ、馴染みと言う部分で薄いというだけだ。その他は王道のロカビリー名曲ばかりでビートルズのカバーが聴けることが面白いし興味深い。
何というのかな、ビートルズってバンドを神格化して見るんじゃなくて英国のロカビリー好きなバンド小僧達のプレイとして聴くとね、わかりやすいと言うか染み込みやすいワケ。別にこの時期は普通にロックバンドだもん。凄いのはその後のオリジナリティのある作曲作詞能力なんだが、この時点までは普通にロック好きなバンドでね、それが故にロックのエネルギーをどれだけ持っていて表現できるかっていう世界なんです。それでこんだけ出来てるんだからそりゃ自分たちに才能あったらもっとできるでしょ。ただ、失っていったものも多かっただろうってことがこのライブアルバムを聴いているとよくわかる。ただ、その魂を忘れていなかったから最後のルーフトップ・コンサートがあったワケだろうが…。
ってことで、まるで異なる文脈からのビートルズ登場、でした(笑)。ロカビリーのカバーバンドとしてみてもやっぱり最高峰だったんだな〜ってね。
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