Deep Purple - Royal Philharmonic Orchestra
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Deep Purple - Royal Philharmonic Orchestra (1969)

お遊び的にこんなのも書いておこうかな、そうでもないと普段聴かない音だし得意じゃないから書きまくれないし、それでも根強いファンが多数いるので怖い部分もあるが…、ま、いいや、誰もがオーケストラの共演アルバムって言って思い出す最初のアルバムだと思うんだよな、これ。Deep Purpleの「ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ」って。よく言われているのは第2期のDeep Purpleってのはアルバム「イン・ロック」からハードロック路線で再起を図ったと。でも、第2期って実はこの「ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ」から始まってるんだよ。ハードロックやるぞ〜!って言っておきながらBBCの依頼によってロンドンフィルハーモニックオーケストラとのジョイントという道草を食っている様がなかなか笑える。その証拠のこの「ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ」のライブでのイアン・ギランの立ち位置の無さが哀れで、熱唱タイプのボーカル唱法を買われてDeep Purpleに入ったらいきなりオーケストラとのジョイントで自分の得意のハードロック声がまるで場違いなところに来てしまったんだから。ジョン・ロードとしては嬉しくてしょうがなかった依頼だったんでもちろん実現したんだが…。
1969年にリリースされているんで、もう相当古いってことを改めて認識したが、個人的に「ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ」の評価は結構高いです、世間と異なって。それは多分時代の醸し出す雰囲気と音と滑稽なくらいにアンバランスな実験精神がその他英国ロック・バンドと同じ目線だからだと思う。リッチーのワンコードバックで延々と弾くギターソロなんてB級バンドに普通に有りがちなスタイルで、バンドの中で一名だけ音楽的に秀でている人間が作り、演奏をバンドに任せるとよく出来上がってしまう図式。本作の場合はジョン・ロードが作曲し譜面を書いたんだろうけど、ギターソロを入れないとリッチーの気分を害するし、ハードロックバンドとして行くためにも必要な部分だから…ってことだろうが、その辺り全てをリッチーに任せてしまったのかな。ワンコード延々ソロという個人的にはカッコ良い!スタイルになってて嬉しい。
しかし驚いたのはこのライブが映像化されていたってことだ。DVD「ディープ・パープル&ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ」というタイトルがリリースされていて、まんまライブが見れると言う…、自分が知らなかっただけなんだろうけど、なかなかこれが面白くてYouTubeで見入ってしまった。リッチーのギター335だし、良い音してるし、いいねぇ〜、これ。正しく英国のこの時代のロックバンドの音とスタイルで、Three Man Armyとかこれくらいできただろ、と思ったり。あちこちで書かれているようにオーケストラとロックバンドとの融合という図式を求める場合は多分よろしくない出来映えのライブだろうと思う。ただ、ロックが明らかに自己主張しているという意味ではオーケストラの音ってのは単なる装飾音でしかないってことを証明しちゃったワケで、そういう意味では良いんじゃない?自分的にはロックバンドってそういう主張だけでしょ、ってのあるし。
ってことでね、自分と同様の偏屈な好みの人はこの「ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ」というライブ盤はキラいじゃない人多いと思う。Deep Purple大好き!って人には多分そこまで気に入ることも無いと思うけど、英国ロック好きからすれば全然素晴らしい作品で、その最高峰に位置するんじゃないか、っつうくらいのもんだ。バンド名のデカさを無視して聴くべき一枚、ですね。

お遊び的にこんなのも書いておこうかな、そうでもないと普段聴かない音だし得意じゃないから書きまくれないし、それでも根強いファンが多数いるので怖い部分もあるが…、ま、いいや、誰もがオーケストラの共演アルバムって言って思い出す最初のアルバムだと思うんだよな、これ。Deep Purpleの「ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ」って。よく言われているのは第2期のDeep Purpleってのはアルバム「イン・ロック」からハードロック路線で再起を図ったと。でも、第2期って実はこの「ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ」から始まってるんだよ。ハードロックやるぞ〜!って言っておきながらBBCの依頼によってロンドンフィルハーモニックオーケストラとのジョイントという道草を食っている様がなかなか笑える。その証拠のこの「ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ」のライブでのイアン・ギランの立ち位置の無さが哀れで、熱唱タイプのボーカル唱法を買われてDeep Purpleに入ったらいきなりオーケストラとのジョイントで自分の得意のハードロック声がまるで場違いなところに来てしまったんだから。ジョン・ロードとしては嬉しくてしょうがなかった依頼だったんでもちろん実現したんだが…。
1969年にリリースされているんで、もう相当古いってことを改めて認識したが、個人的に「ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ」の評価は結構高いです、世間と異なって。それは多分時代の醸し出す雰囲気と音と滑稽なくらいにアンバランスな実験精神がその他英国ロック・バンドと同じ目線だからだと思う。リッチーのワンコードバックで延々と弾くギターソロなんてB級バンドに普通に有りがちなスタイルで、バンドの中で一名だけ音楽的に秀でている人間が作り、演奏をバンドに任せるとよく出来上がってしまう図式。本作の場合はジョン・ロードが作曲し譜面を書いたんだろうけど、ギターソロを入れないとリッチーの気分を害するし、ハードロックバンドとして行くためにも必要な部分だから…ってことだろうが、その辺り全てをリッチーに任せてしまったのかな。ワンコード延々ソロという個人的にはカッコ良い!スタイルになってて嬉しい。
しかし驚いたのはこのライブが映像化されていたってことだ。DVD「ディープ・パープル&ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ」というタイトルがリリースされていて、まんまライブが見れると言う…、自分が知らなかっただけなんだろうけど、なかなかこれが面白くてYouTubeで見入ってしまった。リッチーのギター335だし、良い音してるし、いいねぇ〜、これ。正しく英国のこの時代のロックバンドの音とスタイルで、Three Man Armyとかこれくらいできただろ、と思ったり。あちこちで書かれているようにオーケストラとロックバンドとの融合という図式を求める場合は多分よろしくない出来映えのライブだろうと思う。ただ、ロックが明らかに自己主張しているという意味ではオーケストラの音ってのは単なる装飾音でしかないってことを証明しちゃったワケで、そういう意味では良いんじゃない?自分的にはロックバンドってそういう主張だけでしょ、ってのあるし。
ってことでね、自分と同様の偏屈な好みの人はこの「ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ」というライブ盤はキラいじゃない人多いと思う。Deep Purple大好き!って人には多分そこまで気に入ることも無いと思うけど、英国ロック好きからすれば全然素晴らしい作品で、その最高峰に位置するんじゃないか、っつうくらいのもんだ。バンド名のデカさを無視して聴くべき一枚、ですね。
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