Howlin' Wolf - Moarnin' In The Moonlight



いわゆる戦前ブルースメンという括りではあまり語られることのないハウリン・ウルフだが、実は結構古い人で生まれは1910年と言うから、まあ同じミシシッピー州出身なのでロバジョンあたりともセッションしたりというのはあったようだ。その最初期の頃は音源として残されていないようなので、やっぱりロバジョンやらエルモア・ジェイムズって人はかなり特別視されていた人なんだな、と言うのがわかる。
さて、ハウリン・ウルフ
で、面白いのはこの辺の音を聴いていたストーンズやクラプトン、ペイジと云った連中がこぞって真似して採り入れようとしていたもので、そこかしこに知った曲の名前が出てくる。中でも「Spoonful」や「Going Down Slow」、「Tell Me」「The Red Rooster」なんてのはもうその辺のロックファンなら知っての通り。あ~、なるほどなぁ、って納得でしょ。そしてこれを聴いてアレが出来上がるってのもやっぱり聴いていて面白いし、ルーツは楽しめるものだ。そして過去誰もあまり追求していなかった、もしくは追求があっても解釈が異なっていたと思うのがレッド・ツェッペリンの「How Many More Times」のパクリ元と云われている「How Many More Years」なんだけど、個人的にはこれじゃなくて4曲目に入っている「Baby How Long」っていう曲が元になってるんじゃないかと思うのだが…。こちらも歌詞の始まりは「How many more years...」って始まるし、曲のリフもZepのアレに似ているのはこっちなので、高校生の時にこのアルバムを初めて聴いた時から思っていたんだけど、どこの雑誌でもそういう書き方されてなくって、自分のレコードはきっとクレジットミスなのだ、なんて解釈してたんだけど、今改めて聴いてみてやっぱりそう思う。ま、ネットで自分の意見云うだけだからいいでしょ(笑)。
ちなみにこの辺の作品になると後のシカゴブルースを代表することとなるジミー・ロジャース
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