The Rolling Stones - Live At The Tokyo Dome 1990

1990年1月5日、忘れもしないローリング・ストーンズ初来日公演のチケット発売日。後にも先にもあんだけ興奮してチケットを取ることに燃えたのは他にはなかったと思う。以降の大物関係なんかも結構興奮はしたけど割とすんなりとチケットが取れる方法というか人脈と言うか、やり方ってのを知っていったし、以降はネットで先行予約だから割とラクな世界だったんだよ。昔は公衆電話まで行って、ひたすら電話かけまくって繋がるまで鳴らし続けてチケットを取るとか、そのためにどこそこの公衆電話は繋がるのが早いらしい、とかどこのNTTの近くだと早い、とか凄い口コミが流れてたんだよ。信じられないだろうけど。
んで、ストーンズの時はそれがもっと面白くて、1月5日の新聞紙上にどういうチケットの取り方かが出るからそれを見てから、って感じで、電話やプレイガイドに並ぶ以外に何かあるのかと思って朝刊が刷り上がるのを待ってた。そしたら何て事はない、その日から発売します、って告知で、そりゃねぇだろ、オイ!って感じだけどもうお祭りだから寝ないでそのまま並びに行った。もちろん死ぬほど寒い中を。全く人騒がせなチケット争奪戦だったもんだ。それだけして取ったチケットは二日間だけ。だって二人で取りに行って、一人1公演4枚までしか買えません!って言われたからしょうがない。結局二日目の2/15と最終日2/27だったような。
それが今回ストーンズアーカイブからリリースされちゃったから驚きだ。2/26公演中心らしいので行った日ではないけど、そんなのもう一緒だし。テレビ放送してたからもちろんビデオ撮って何度も見たけど、それも来日公演終わってしばらくの間だから以降はあまり見てないんだよ。それでも鮮明に覚えている。ライブの始まりから出てきた時の興奮とかミックやキースの動き、バービー人形の膨らみや二人の絡みとか曲もビル・ワイマンの不動ぶりとチャーリーの笑顔、ロニーのギターの弾かなさとか全部。ミックの下手な日本語からの曲の流れとか最高にゾクゾクしたし、もう全てを頭の中に焼き付けたくて見てた。テレビでは見ても全然迫力無いな、って感じで大してまともに相手しなかった。それよりに二日間見た生のビジュアルが鮮明。それももン年前の話だからどれだけ自分は覚えてる?とも思うが、今回凄く久しぶりにこのライブを聴いた。
すげぇカッコ良い。1990年のストーンズってこんなにカッコ良かったのか?あの頃はもうジジイだし、死ぬ前に見ておきたいな、くらいだったのが今でも現役なストーンズ、するとそれだけ前のライブだからまだ若かったって事か。いや、そういう次元の話でもなくて、1990年のストーンズという姿があって、それがかなり熱くてびっくりした。今回のボブ・クリアマウンテンのミックスが上手いのかもしれないけど迫力も勢いもライブ感もロックさもよく出されているし、ホント、驚くほどにかっこ良い。キースってこんなにギター弾いてたの?とか、ストーンズのグルーブを上手く出してて、こんなロックバンド世界にストーンズだけだろ、ってくらいのグルーブ。やっぱ脱帽だわ、これ。
友人に超が付くストーンズマニアがいるが、おかげで自分は全然ストーンズを知らない人間に思えてて、こんなところで書いてていいのか?とも思うが、それくらいは好きなのだよ、ストーンズは。こういうギターって弾けないし。いや、脱帽。日本公演の想い入れとライブそのものの白熱ぶりだけで聴くべし、だ。「アンジー」がないのがちょいと残念だが、このジャケットになったパンフレット、まだ家にあるしな。
- 関連記事
-
- Rocket 88 - Rocket 88
- The Rolling Stones - Live At The Tokyo Dome 1990
- Keith Richards - Main Offender