Sandy Denny - Like an Old Fashioned Waltz
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Sandy Denny - Like an Old Fashioned Waltz (1974)

Sandy Denny
Sandy
ここ最近であまりにも様々なものを聴き過ぎたのか、ちょいと基本に戻ってリフレッシュしたくなってきた。別に今始まったことでもないんだけど、楽しくて聴いている音楽に行き詰まり感を感じることがあって、大体何かしらのロックでそんな意味のない行き詰まり感を打破するんだが、大抵オールドタイムなロックが多いな。やっぱりロックを好きになった初期衝動ってのがあって、その初心に戻って何でまた自分がロックを聴いててこんなブログなんて書いてるのかってことを自分自身で整理する必要があるのだ。ま、何度もそんなこと繰り返しているんだが、こういう現象は何かつまらない事に行き詰まった時に出てくるのかな、今回は…何だろ?様々な要因があるんだと思います(笑)。そんなことで、自分自身に衝撃を受けるべき音に手を出していってリフレッシュしてみます…。
ってコレかい?と不思議な人もいるだろうし、自分でもコレでいいんか?とも思ったんだけどさ、聴いてたら心洗われてきて何か落ち着いてきた。しかも新たな刺激も受けられたし…。英国の歌姫として今でも名高いサンディ・デニーの3枚目のソロ作品「Like an Old Fashioned Waltz」で1974年にリリースされたアルバム。これまでのトラッド色の強いアルバムでのサンディ・デニーの歌声歌唱方法だったものが、「Like an Old Fashioned Waltz」ではやや幅を広げてジャジーなバックと歌唱でのアプローチやロック寄りの作品なんかも出てきていて、一つ所にとどまらない彼女の挑戦と個性の打ち出しが見え隠れしているのか。それでも安心のバックを務めるメンバーはいつものフェアポートチーム+αでトラッドとサンディ・デニーを知り尽くした連中でさぞやスムーズに行われたことだろう。そのメンツで「Whispering Grass」なんというジャジーなナンバーもできてしまうというマルチぶりなミュージシャンスタンスが見事。そして面白いのは「Dark The Night」というロック寄りのナンバーではどこでも顔を出しているんじゃないかと思うくらいのテキサス出身のブリティッシュロックに名を残しているラビットが参加しているという不思議。あんまりこの辺との交流は知られていないけど実はアイランドレーベル時代の名残としてはあるのかもしれないな。
さてさて、冒頭の「Solo」からしてサンディ・デニーの透明感あふれる世界が広がって来て、心落ち着くのだが、ロック好きな輩にはこのバックで鳴っている独特のエレキギターに惹かれることだろう。どう聴いてもリチャード・トンプソンのフレーズや音色で彩られた歪んでるくせに全然トラッドに聴こえるという不思議な唯一無二のギタープレイが冒頭から炸裂して、本作の掴みとしては絶大なパワーを発している。そのパワーってのがロックのそれとは異なった、内に秘めたる惹き付け方でね、このヘンのツボがわかってくると止められないのがトラッドの世界か。いくつかの曲でのピアノの音色の美しさが際立っているがこれはサンディ・デニー自身のピアノもあるようで、音色としては「ハッとする」音で飛び出してくるのが心地良いので凄腕ミュージシャンによるものではなく、直感的な音だということで何となく区別が付く、多分(笑)。それにも増してやっぱり心落ち着くのは歌声だなぁ…。何かねぇ、歌い上げた時の声が抜けてくるんだよね。泥臭いんだけど透明感あふれる歌声で…書き方的には意味分かんないんだが、そんな感じなんですよ。だから今でも伝説的に名前が出てくる歌手なんです。それが何でだかイマイチわからなかったんだけど何となく分かり始めてくると、一つ一つの作品が楽しめるようになる、そんな深みを持った人です。だからこそ今回のリフレッシュでじっくりと見つめ直して聴き直したんだけどさ、心洗われましたね、さすがに。ジャケは1930年代のアメリカを意識して作ったアルバムということで、そんな雰囲気の写真を作りましたと。こういう音世界ってのは何年ってのが適当なのかわからんが、決していつの時代も古さを感じさせることのない自然な音世界。綺麗です。




ここ最近であまりにも様々なものを聴き過ぎたのか、ちょいと基本に戻ってリフレッシュしたくなってきた。別に今始まったことでもないんだけど、楽しくて聴いている音楽に行き詰まり感を感じることがあって、大体何かしらのロックでそんな意味のない行き詰まり感を打破するんだが、大抵オールドタイムなロックが多いな。やっぱりロックを好きになった初期衝動ってのがあって、その初心に戻って何でまた自分がロックを聴いててこんなブログなんて書いてるのかってことを自分自身で整理する必要があるのだ。ま、何度もそんなこと繰り返しているんだが、こういう現象は何かつまらない事に行き詰まった時に出てくるのかな、今回は…何だろ?様々な要因があるんだと思います(笑)。そんなことで、自分自身に衝撃を受けるべき音に手を出していってリフレッシュしてみます…。
ってコレかい?と不思議な人もいるだろうし、自分でもコレでいいんか?とも思ったんだけどさ、聴いてたら心洗われてきて何か落ち着いてきた。しかも新たな刺激も受けられたし…。英国の歌姫として今でも名高いサンディ・デニーの3枚目のソロ作品「Like an Old Fashioned Waltz」で1974年にリリースされたアルバム。これまでのトラッド色の強いアルバムでのサンディ・デニーの歌声歌唱方法だったものが、「Like an Old Fashioned Waltz」ではやや幅を広げてジャジーなバックと歌唱でのアプローチやロック寄りの作品なんかも出てきていて、一つ所にとどまらない彼女の挑戦と個性の打ち出しが見え隠れしているのか。それでも安心のバックを務めるメンバーはいつものフェアポートチーム+αでトラッドとサンディ・デニーを知り尽くした連中でさぞやスムーズに行われたことだろう。そのメンツで「Whispering Grass」なんというジャジーなナンバーもできてしまうというマルチぶりなミュージシャンスタンスが見事。そして面白いのは「Dark The Night」というロック寄りのナンバーではどこでも顔を出しているんじゃないかと思うくらいのテキサス出身のブリティッシュロックに名を残しているラビットが参加しているという不思議。あんまりこの辺との交流は知られていないけど実はアイランドレーベル時代の名残としてはあるのかもしれないな。
さてさて、冒頭の「Solo」からしてサンディ・デニーの透明感あふれる世界が広がって来て、心落ち着くのだが、ロック好きな輩にはこのバックで鳴っている独特のエレキギターに惹かれることだろう。どう聴いてもリチャード・トンプソンのフレーズや音色で彩られた歪んでるくせに全然トラッドに聴こえるという不思議な唯一無二のギタープレイが冒頭から炸裂して、本作の掴みとしては絶大なパワーを発している。そのパワーってのがロックのそれとは異なった、内に秘めたる惹き付け方でね、このヘンのツボがわかってくると止められないのがトラッドの世界か。いくつかの曲でのピアノの音色の美しさが際立っているがこれはサンディ・デニー自身のピアノもあるようで、音色としては「ハッとする」音で飛び出してくるのが心地良いので凄腕ミュージシャンによるものではなく、直感的な音だということで何となく区別が付く、多分(笑)。それにも増してやっぱり心落ち着くのは歌声だなぁ…。何かねぇ、歌い上げた時の声が抜けてくるんだよね。泥臭いんだけど透明感あふれる歌声で…書き方的には意味分かんないんだが、そんな感じなんですよ。だから今でも伝説的に名前が出てくる歌手なんです。それが何でだかイマイチわからなかったんだけど何となく分かり始めてくると、一つ一つの作品が楽しめるようになる、そんな深みを持った人です。だからこそ今回のリフレッシュでじっくりと見つめ直して聴き直したんだけどさ、心洗われましたね、さすがに。ジャケは1930年代のアメリカを意識して作ったアルバムということで、そんな雰囲気の写真を作りましたと。こういう音世界ってのは何年ってのが適当なのかわからんが、決していつの時代も古さを感じさせることのない自然な音世界。綺麗です。
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