あぶらだこ - ADK
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あぶらだこ - ADK (1983)

ADK
80年代初頭の日本のインディーズはそれこそ何でもありとばかりに夜な夜なライブハウスで様々な実験が繰り広げられていたようだ。まるでそれは60年代末期のロンドンのような構図だったのかもしれないが、まぁ、あんなに幸せな世界じゃなくて殺伐とした雰囲気でエネルギーの持って行き場がなくなった人間が吐出口としてのアートとしてライブハウスという場所と音楽という手段を選んだ…まぁ、音楽ってワケでもなくノイズとも言える人もいるのだが、そんなシーンだったようだ。この辺は「ストリート・キングダム―東京ロッカーズと80’sインディーズ・シーン(DVD付)」などで掘り下げて書かれているようだ。自分が読んだのもこの辺の本だったけど、写真でしか見れなかったそれぞれのバンドの姿はとてもライブハウスに向かおうという気になるものではなく、どちらかと言えば恐る恐る覗き見したいくらいのものだったなぁ。だって、どれもこれも怖かったもん、見るだけで。ちょっと年取ってから行った時もやっぱすごい雰囲気だったけどさ、子供心に見たこのヘンの写真はホント、強烈に不良だった。
そんなシーンの中、一言でインディーズやパンクロックと言いつつもその中味はかなり多様性に満ちていてハードコアがあったりポジパンがあったりノイズがあったり超個性的なスピードプログレッシブパンクがあったり演劇みたいなのもあったりストリップがあったり朗読もあったりと一緒くたにしてインディーズだった。ま、そりゃ自主制作って意味なんだかメジャーに引っかかりそうなものはインディーズってのもあるし、そもそも自分で作って表現している人達っていうだけだ。しかしそこに辿り着くのも結構な才能や労力がかかるんで、ホントに誰でもってワケでもないんだろうとは思う。
はて、今日はあぶらだこ。あぶらだこもそんな混沌としたシーンの中にいて、一番の主流だったハードコアパンクをベースにしていたが、後の進化を聴いてわかるようにポジパン的ハードコア的プログレッシブなバンドでして、昔聞いてた時はまるで理解できなかった音だった。歌い方も好きじゃなかったし、音もうるさすぎたし、聴きにくかった…のは多分流れが変わっていくとか変拍子だったりとかだと思うが。それでも「ADK」のジャケットは強烈に名盤として語られていて聴かないと、っていうものだったんだがもちろん手に入らず。メジャー一発目のアルバム「あぶらだこ」は持ってたんだけど、肝心のインディーズの方は聴けなかった。これも再発や編集盤ってのがリリースされてきてようやく聞けたけど、メジャーよりも全然面白いじゃないかと。「ADK」っつうのに最初の二枚の歴史的EPがまとめられているんだけど、訳分からん、ってのが丁度良い言葉なんじゃないか?っつうくらいヘン。かっこ良いとは言わないけど、ヘン。ベースはハードコアだけど歌詞もヘンだし歌い方もどこかふざけてるしね。こういうのをやれていたってすごいと思う。また、それにファンが付いていたってのもすごいと思うし、何よりもすごいのはあぶらだこってバンドは断続的に続けられているってことだ。今でもたまにアルバムがリリースされて、妙な魅力でリスナーからの評判が高いのだ。もう50歳前後だろうけど、この時代から不変のメンバーでやり続けているってのは凄いことだ。



80年代初頭の日本のインディーズはそれこそ何でもありとばかりに夜な夜なライブハウスで様々な実験が繰り広げられていたようだ。まるでそれは60年代末期のロンドンのような構図だったのかもしれないが、まぁ、あんなに幸せな世界じゃなくて殺伐とした雰囲気でエネルギーの持って行き場がなくなった人間が吐出口としてのアートとしてライブハウスという場所と音楽という手段を選んだ…まぁ、音楽ってワケでもなくノイズとも言える人もいるのだが、そんなシーンだったようだ。この辺は「ストリート・キングダム―東京ロッカーズと80’sインディーズ・シーン(DVD付)」などで掘り下げて書かれているようだ。自分が読んだのもこの辺の本だったけど、写真でしか見れなかったそれぞれのバンドの姿はとてもライブハウスに向かおうという気になるものではなく、どちらかと言えば恐る恐る覗き見したいくらいのものだったなぁ。だって、どれもこれも怖かったもん、見るだけで。ちょっと年取ってから行った時もやっぱすごい雰囲気だったけどさ、子供心に見たこのヘンの写真はホント、強烈に不良だった。
そんなシーンの中、一言でインディーズやパンクロックと言いつつもその中味はかなり多様性に満ちていてハードコアがあったりポジパンがあったりノイズがあったり超個性的なスピードプログレッシブパンクがあったり演劇みたいなのもあったりストリップがあったり朗読もあったりと一緒くたにしてインディーズだった。ま、そりゃ自主制作って意味なんだかメジャーに引っかかりそうなものはインディーズってのもあるし、そもそも自分で作って表現している人達っていうだけだ。しかしそこに辿り着くのも結構な才能や労力がかかるんで、ホントに誰でもってワケでもないんだろうとは思う。
はて、今日はあぶらだこ。あぶらだこもそんな混沌としたシーンの中にいて、一番の主流だったハードコアパンクをベースにしていたが、後の進化を聴いてわかるようにポジパン的ハードコア的プログレッシブなバンドでして、昔聞いてた時はまるで理解できなかった音だった。歌い方も好きじゃなかったし、音もうるさすぎたし、聴きにくかった…のは多分流れが変わっていくとか変拍子だったりとかだと思うが。それでも「ADK」のジャケットは強烈に名盤として語られていて聴かないと、っていうものだったんだがもちろん手に入らず。メジャー一発目のアルバム「あぶらだこ」は持ってたんだけど、肝心のインディーズの方は聴けなかった。これも再発や編集盤ってのがリリースされてきてようやく聞けたけど、メジャーよりも全然面白いじゃないかと。「ADK」っつうのに最初の二枚の歴史的EPがまとめられているんだけど、訳分からん、ってのが丁度良い言葉なんじゃないか?っつうくらいヘン。かっこ良いとは言わないけど、ヘン。ベースはハードコアだけど歌詞もヘンだし歌い方もどこかふざけてるしね。こういうのをやれていたってすごいと思う。また、それにファンが付いていたってのもすごいと思うし、何よりもすごいのはあぶらだこってバンドは断続的に続けられているってことだ。今でもたまにアルバムがリリースされて、妙な魅力でリスナーからの評判が高いのだ。もう50歳前後だろうけど、この時代から不変のメンバーでやり続けているってのは凄いことだ。
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