Riot - Narita


…とある会合の酒の席にて、思わぬ人から思わぬ発言が続々と飛び出し、そこにいたメンツは多少驚き喜びながらも、更なるバンド名が出てきて話題は盛り上がる。「Riotのさぁ…」「お~、懐かしい!」と呼応するメンツ、さすがだ。やや後追いの中にいる自分的には一番弱い所、と後で思った。その場では静かですよ、知らないバンド名で盛り上がってるんだから、そりゃ面白い所が多いんだろうし。リアルだったから、ってのを差し引いてもどこかしらロックなワケでさ。なので猛烈にインプット、酒の席だけどインプット。会話上では「ナリタ」って言ってて、あのメロディが~なんて話…、そうか。
ってことで誇張して書いているものの、そんなきっかけで聴いてみたくなったRiotの1979年リリースのセカンドアルバム「Narita」。会話上では「どれもフクロウのジャケットで~」って感じだったけど、どうもアライグマかアザラシかってトコのようだ。それにしてもセンス無さすぎるアルバムジャケットと思うので、どっから見てもアメリカのバンドだろう。70年代のアメリカのバンドってちょっとB級入ると全然漁ったことないから弱い。リアルでも通ってないから全然知らなくて抜けてる。後追いで追求しなかった所でもあるから余計にダメ。素直に知りません~ってのが多いです。
それでRiot聴くワケですよ、夜な夜なヘッドフォンで。「Narita」を最初にかけるとイントロでのかっこ良さじゃなくていきなりキャッチーでポップな歌メロから入ってくるっつう展開で驚いた。そして大笑いしちゃった、これ。なるほど、こういう時代か…と。何かみたいだけど個性的…、メジャーなところではCheap Trickの風味をたっぷり含んでいるし、一方ではこの後すぐに出てくるNWOBHMの流れを凄く組んでいたりする。エッジの立ち方とメロディとメタリックライン。そんな印象で、かなりかっこ良い。なるほど~、これはそこそこ人気あっただろうなぁと思う。好きだわ、こういうの。残るものは多くないけど聴いていてすっきりするかっこ良さがあってギターが粘っこいっていうのも良い。顔でギター弾けてるんじゃないかと思う。
期待の「Narita」を聴く…、インストなんだ…、後追いで聴くとそんなにインパクトは強くなかった。それよりも冒頭の「Waiting for the Taking」「49er」の方がかっこ良い~って気がした。「Bone To Be Wild」のカバーやってて、これも結構ビートを速くやっててなかなかRiotらしいんじゃない、ってトコ。「Narita」に歌が入ってたら永遠のロックアンセムになってたかもしれないんじゃない?なんて思ったりするが、多分インストだからこのギターのメロディの良さが際立つんだろう。
それにしてもジャケット…ひどすぎ。「Narita」って成田=三里塚闘争のことらしいけど、確かに時代的に真っ只中ではあったのか。ヘンな所に着目したものだ…。
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