Aldious - Defended Desire

しかしまぁ、これはやっぱり目立つ存在だ。簡単に言うとキャバ嬢みたいなルックスのお姉ちゃん達によるメタルバンド。ま、もともとメタルの世界ってのは綺羅びやかで派手な格好をしてステージをする、ある種幻想の世界だったワケだし、それはもうLAメタルが顕著だったワケでね、そういう解釈からしたら女性だけでバンドを組んでメタルという選択をしたら当然派手なドレスとか艶っぽい衣装でステージに出てくるってのは当たり前ではあるわな。男のメタルの衣装はああいうケバケバのもんだったけど、そこに入るんじゃなくて女性のもつ色気をメタルにしたっつうかね。しかし凄いのはそれが多分世界初の試みなんじゃないか、っつうガラパゴス文化日本の誇る進み方ってとこだ。
こないだメジャー最初のアルバム「Deep Exceed」がリリースされたみたいだけどまだそっちは聴いてないのでとりあえずシングル「Defended Desire」の方ですが…、既にコレクターズアイテムと化しているのかアマゾンでは驚異的な値段が付いているのが凄い。んで、こんなジャケット見たら無茶苦茶目を引きつけられるワケでしてね、それだけで聴いてみたっていう部分は大きいもん。テクニックとか音とかそんなに期待してなかったし、どんだけ演奏できるんだろ?っていうか。でもまぁ、ここの所世界を聴いていても女性のテクニシャンとか増えてるから全然おかしくない。そんな物珍しさも狙っているだろうから、いいじゃないか、聴いてみよ♪って。
聴いてみた…。簡単に言えばパワー不足。でもこれって音の作り方次第だからバンドとしての、って云うには誤解を招くので、置いとくと、う~ん、どこかのっぺり一辺倒な音なのかな、メロディがもちっと洗練されてくると違うだろうし、メリハリとかタテの躍動感とかそんなのがあると変わるのかも。ただ、バンドのカラーとしてこういう路線ならなるほどって言うのはあるね。関西系だし、昔のラウドネスやアースシェイカーみたいな部分ってどこかにあるんだな、って聴いてて思う。そういう流れって面白いね。
ルックスの独自性は見事なので今後音楽性のセンスをどこまで展開できるのか、女性らしいメタルっていう世界を確立できるのか、なんていう世界観を出していけたら強いんだろうなぁ、なんて思う。
- 関連記事
-
- Light Bringer - Tales of Almanac
- Aldious - Defended Desire
- Dragon Guardian - 真実の石碑