Sue Foley - Where the Action Is

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Sue Foley - Where the Action Is (2002)

Where the Action Is Young Girl Blues
Where Where the Action Is Young Young Girl Blues

 秋の空に似合うブルースを聴き続けて…、しかもここのところ賑わっている(自分の中で)女性ブルースメンばかりを聴き漁っているんだが、これまた割と奥の深い世界でしてね、こんなに世界各国に様々なブルースウーマンがいるのかっつうのもさりとて、どれもこれもが一昔前のブルースのレベルを軽くクリアしているってのは、時代の流れか。中でも早くから注目されていたと言われているSue Foleyにスポットを当ててみます。

 SUe Foleyはカナダ出身の女性シンガー兼もちろんギター弾き、しかもピンクのペイズリーテレキャスメインだからなかなかおしゃれ♪イメージ浮かびやすいし…、ってそういえば随分昔にそんな女性ギタリストの写真を何かで見たことあるな、と思い出した。Sue Foleyだったのかもしれない。そんな彼女が「Young Girl Blues」でデビューしたのは1992年って言うから結構古い。女版SRVと言われていたらしいが、プレイを聴く限りはそんなでもないので、あくまでも宣伝文句なんだろう。

 はて、23歳くらいで出てきたようだけど、今回手にしたのは2002年にリリースされた「Where the Action Is」というアルバムで、何でって言われてもコレが若気の至りと大人の境目になるアルバムみたいに書かれていたので、それくらいが良いのかな、なんて思って聴いてみました。結構ね、ここのところ女性ブルースに免疫出来てきたので、割と現代風にアレンジしたブルースってのを楽しもうって思うワケですが、全くその期待を裏切ることなく、ともすればブルースギタリストっていう側面を忘れてしまうくらいの比重ってのも問題だが、そんなアルバムだ。ストーンズの「Stupid Girl」のカバーだってへぇ~ってなモンだしね。

 ギタープレイよりもだね、Sue Foleyという歌手の歌声にちょっと新鮮さを感じだ。なんつうのかな、ボーカリスト、っていうよりもかなりラフで投げやりで可愛らしくて良い感じ。ジャニスみたいに熱唱なワケでもないけどポップスみたいに軽くは歌えない、でも声質は可愛いから…っつうちと中途半端な位置付けが妙なバランスを占めているんだな。普通にロックバンドでボーカルやってたらパンク系の流れにカテゴライズされるような投げやり感。いいんじゃない、これ、っていうトコです。ブルースギターの方は要所要所でしっかりキメてくれるし、もうみんな彼女の手腕はわかってるでしょう、って感じにしか弾いてない。それよりも多分曲の面白さに比重を置いたんだろと。その甲斐あって、レベル高いもん。「Where the Action Is」…新しい世界ではあるね。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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ボンゾ  
懐かしい

久々に彼女のテレキャスサウンド聞きましたが良いですね
女版SRVというのはテキサス・オースティンで修行したことからついた修飾語ですね
ギタープレイは彼とは違うが根本のテキサススタイルは共通していると思います

彼女はデビューアルバム出した当時来日したんですが六本木バランタインのライブ2日間通いました。
しかも2日目の昼間には渋谷の今はなきWAVE店頭でフリーミニライブをやってましてそれも見に行ったほど。
2日目のライブの時にはサイドギターの兄ちゃん(上のトリオではベースやってる)が私を憶えておりました「また来たのか?」ってw
アルバム一枚だけなのでセットリストもブルース名曲オンパレードで最高のライブでした
次のアルバムの時も来日を期待しましたが来なくて非常に残念でした。あまり日本では売れなかったようです

今テレキャスの女性ギタリストというとスーザン・テデスキがメジャーですが私の中では絶対スーフォーリーです

2012/05/22 (Tue) 20:54 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ボンゾさん

へぇ、そんな初期に来日してたんですか…。
まだ女性ブルースギタリストなんて珍しい時期だったんじゃないでしょうか?
ライブ、迫力あっただろうなぁ…。
テデスキさんはまだ聴いてないですねぇ…、ちょっとダンナに興味が無いので奥様にもあまり…、はい。

2012/05/23 (Wed) 23:13 | EDIT | REPLY |   

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