Barclay James Harvest - And The Other Short Stories…

2 Comments
Barclay James Harvest - And The Other Short Stories… (1971)
アンド・アザー・ショート・ストーリーズ(紙ジャケット仕様) ワンス・アゲイン(紙ジャケット仕様)
The The Harvest Years

 壮大なオーケストレーションをひとつの売りとしてバンドの中できちんと組み立ててサウンドの要として使っていたBarclay James Harvestはどこか高貴なイメージも付いていたし、何よりもHarvestというレーベルの名前がバンドの名前の一部にも入っているというのが特別的な印象を持たせる。プログレというジャンルに手を付けて最初の頃に買って聴いていたバンドで、結構気に入ってアルバムを集めたバンドでもあったなぁ…。

 1971年にリリースされた三枚目の作品「アンド・アザー・ショート・ストーリーズ」、Robert John Godfrey繋がり~と思ったら「アンド・アザー・ショート・ストーリーズ」からオーケストラアレンジは別の人に替わっているのだった。Robert John Godfreyの仕事はファースト「バークレイ・ジェームズ・ハーヴェスト」とセカンド「ワンス・アゲイン」までだったので、本来はそっちを書きたいのだが、既に過去に書いてしまっているので三枚目の「アンド・アザー・ショート・ストーリーズ」です♪これまでとは変わってタイトル通りに短い曲を集めて収録したアルバムで、相変わらずの叙情性はより磨きがかかっている。長くなくても叙情性はきちんと出せるのだというバンドの力量がわかる。もちろんオーケストラアレンジ力も大きく貢献しているのだろうけど、それを前提とした楽曲作りもこれまた大変だろう。

 「アンド・アザー・ショート・ストーリーズ」というアルバムではBJHの牧歌的な側面も結構出てきていて、叙情性だけではなくてアコースティックギターで奏でる曲が素朴でとてもプログレッシブバンドとしての音ではない、普通に牧歌的なサウンドだ。それが半分近く占めているのも本作の特徴。以降のBJHの音楽性を聴いていくと「アンド・アザー・ショート・ストーリーズ」で結構実験的に変化をし始めたのだというのもわかってくる。好みは別として、この辺の音ってのはもうハマってくるねぇ…。好みなんだけどさ、何か…へぇ~、そうなんだ、みたいなことがいっぱいあって、聴き込みたくなる。一つ一つの音が意味を持っているように聴こえてきてさ。万人向けではないけど…、いいな。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 2

There are no comments yet.
zagan  
ジャンル

やっぱりプログレになるんですかねぃ?

それはそれとして、気持ちが疲れたときとか聞くと、ぢんわり染み込んできて良いですよね。

2010/09/09 (Thu) 18:09 | EDIT | REPLY |   
フレ  
zaganさん

正しいブリティッシュロック、なんでしょうけど、やっぱプログレですかねぇ…。
夏には似合わないバンドの音なんですよ、染み込み具合が秋から冬って感じ。
結構フォークだし…。でも、しんみりと好きなんですよね、BJHって。

2010/09/11 (Sat) 12:42 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply