B.B.King - Get Yer Ya-Ya's Out! 40th Deluxe Sdition

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B.B.King : ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト!<40周年記念デラックス・エディション>(1969)

ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト!<40周年記念デラックス・エディション>(DVD付) Live at the Regal
Get Get Yer Ya-Ya's Out! Live Live At the Regal

01.Everyday I Have The Blues
02.How Blue Can You Get
03.That's Wrong Little mama
04.Why I Sing The Blues
05.Please Accept My Love

 B.B.キング目当てでこの「ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト!<40周年記念デラックス・エディション>」というストーンズの40周年記念盤を買う人もそれほどいないだろう。当然ストーンズ目当てだけどB.B.KingもIke & Tina Turnerが付いてるからお得だ、という意味合いで購入する人が多いはず。もちろんこの時点ではB.B.Kingってのはそんなにメジャーな人ではなかったのだろうと思う。よくわからんけど。だとするとストーンズのこの「ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト!<40周年記念デラックス・エディション>」である程度世間に大して、またロック・フィールドの連中に対してのアピールが大きく出来たこととなる。ましてやアメリカの東海岸でのショウだから、アメリカ人にとっても大一番だったことは想像に難くない。

 そんなB.B.Kingが44歳の頃のライブが記録されているのが「ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト!<40周年記念デラックス・エディション>」だ。既にデビューして10年以上のキャリアを誇っていたB.B.Kingだったワケだし、アルバムもそれこそ山のようにリリースしていた多忙な頃、名盤として名高い「Live at the Regal」なんてのが1965年にリリースされていたからそれなりの知名度はあったのかな。自分的に知っていて好きなのは1967年の「ザ・ジャングル」っつう作品だけど、まぁ、それくらいの頃にこのイベントのライブに登場したワケだな。そういう意味ではもちろん百戦錬磨のライブのプロ。ただし、MSGなんていう巨大な箱でプレイしたことがあったとはあまり思えないので、一世一代の出番とばかりに出演していたのかもしれない。

 そんなB.B.Kingの大一番のステージを5曲も収録してくれた、正に油の乗り切った全盛のショウを聴かせてくれます。B.B.Kingと言えばオブリだけでスクイーズギターをカマしてくれて、その一音一音が強烈にハートに突き刺さる名手なのだが、もちろんこの時代に既にそんなギターの手法は確立されているので、今と変わらないサウンドを聴かせてくれるのも凄い。いや、もちろん熱気とか色気とか艶やかさとかいうのは全然「ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト!<40周年記念デラックス・エディション>」の方が凄いんだけど根本的にやってることが変わっている人じゃないから、いつものB.B.Kingだよな、と思って聴いてみれば良いんだけど、それでもグルーブ感は強烈だしね。ロックほど波があるライブにならないのが純正ブルースの落ち着いているところ。ハコバン的なショウばかりをこなしているからステージごとに差が出てはいけないってのを知ってるんだろう。

 それを差し引いても上記の曲を演奏だ…、今でもやってる曲がいくつか散見される…ってことはもう全然変わらない人だったのだ(笑)。たださぁ、このスクィーズギターのエロさって凄いぜよ。バックのベースとかドラムやホーンセクションのノリも凄くて熱演している。そんな模様がはっきりとわかるのが「Why I Sing The Blues」かな。5分半くらいの演奏なんだけど客声が凄くクローズアップされてるからかもしれないが、バンドの力量を純正ブルースのプライドと併せて聴けるし、やっぱりB.B.Kingのギターに酔う。なんてこった…、ロック以上のブルースだぜよ、こいつは。こんだけ盛り上げておいてそのままの流れからスムーズに「Please Accept My Love」なんて言うメロウな曲へ雪崩れ込むんだが、ここでの冒頭のB.B.Kingのプレイと来たらマネの出来ない色気がある。素晴らしい。そして味のある歌声で正にアメリカンエンターティンメントの40sを思い起こさせるステージショウ。素晴らしい。

 ストーンズの名盤を買い直してみたらB.B.Kingが付いてきた…ところがストーンズの演奏をトリとして聴くためにB.B.Kingを聴いていたらこいつが凄くて凄くて…って言うパターン、こうしてロックの世界…いや音楽の聴く幅が広がっていくのは良いね。うん。



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フレ
Posted byフレ

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zagan  
1992 Why I Sing the Blues

うぶんつで"Why I Sing the Blues"を取り込んでたら、このアルバムの"Chains and Things"と言う曲で"キャロル・キング"がピアノ弾いてたことに気づきました。 と、単なる豆知識。
http://amzn.to/9xOpv9

どのアルバムを聴いても、艶っぽい音ですよね。
日本ツアーが四十代半ばでした。そのアルバムも好きです。

2010/10/22 (Fri) 12:30 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>zaganさん

キャロル・キング?へぇ~、知りませんでした。
BBキングならぬCキングですか…(汗)

2010/10/23 (Sat) 23:45 | EDIT | REPLY |   

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