Living Colour - Vivid

3 Comments
 黒いレッド・ツェッペリンの異名を取ることとなったLiving Colourこそがブラックロックの代表かもね。当時からその存在は異色で目立ったけどやっぱりルックスであまり良い印象を持たなかったのが最初のイメージ。それ以来ちゃんと聞いていなかったのでこうしてブログでシリーズを書き進めることで再度聴き直すってのは割と面白くてよろしい。当時の印象とはまるで異なるイメージで聴けるからね。

Vivid Time's Up

 Living Color最初のアルバム1988年リリースの「Vivid」です。以降のアルバムはあまりよく知らないので多分これくらいしか今のところは書けない。次作の「Time's Up」ではクリムゾンっぽさを追求した…なんてことも言われているのでちょっと興味が湧いたが、まぁ、今度の機会にでも聴いてみよう。そんなワケでまずは「Vivid」ですが、最初っからシングルヒットした「Cult of Personality」でして、何とまぁツェッペリンっぽい曲構成を持った曲なんだろうかと感動してしまった。黒人どうの、って言うよりもこういうツェッペリン的な楽曲構成センスをきちんとパクれる才能ってのが凄いと思う。アルバム中の他の曲にしても全編にそういう作風が流れていて、多分ヴァーノン・リードの中にはそういうロックが染み付いているんだろう。だから故にミック・ジャガーに見初められたのだろうし、音楽的才能も相当のものだろうしね。

 そもそも黒人バンドでここまで器用にハードロックを打ち出したバンドって初めてだし、社会的な抑制やレコード会社からの圧力にしても色々と常識を打ち破るべきことがあっただろうし相当大変だったと予想される。それが逆に主張となってLiving Colourというバンドに一本の筋を植え付けていたのかな。バンドは割と順当にアルバムをリリースしていて、かなりのセールスも記録していたみたいだけどありがちなことに方向性を見失ったのか1995年位一旦解散しているとか。そこまで知らなかったけど、今は再結成しているみたい。

 Living Colourって当時も思ったし今久々に聴いても思うが、多分音が軽いんだよ。巧いし非の打ち所もないけど軽いってのがちょっとアカン。これはもう黒人だし、音がジャストに入ってくるからだと思うが、その辺の微妙なところがね。もしかしたらミックスやサウンドメイキングの部分かもしれないが。80年代後半の音だから重い音なんて出してくれなかったのかもしれん。そこへ行くと同時期のGuns'n Rosesはアレだからな…。しかし巧いバンドだ…。



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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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LA MOSCA  

このバンド、昔、ロスで観ました(自慢)
ストーンズの前座でね。
living colour→guns→stonesの豪華なメンツ。
clashの「should i stay should i go」のカバー
やってましたね。
ギンギンでした(笑)

2010/04/29 (Thu) 22:23 | EDIT | REPLY |   
ドイツ特派員  
軽いというのはわかりますね

フレさん、

懐かしいなあこれ。当時はよく聞きましたね。ヴァーノンリードのある意味無茶弾きに近い早弾きと当然ながらファンキーなバックの融合(というか乖離)が個性でしたね。

ラストの「Which way to America」なんて、本当ならスラッシーになるはずなのに、ドラムが軽めで前に行っちゃってるんで変に浮遊感があるというか。

正直政治とか関係ないところで自由にハードロックさせて上げたいな、と思うことがあります。

2010/04/30 (Fri) 08:17 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>遅れました

>LA MOSCAさん
ロス?すごいっ!自慢になります。ストーンズとガンズとこれですか…、良い組み合わせですねぇ、今となっては。実際にはかなり長丁場で速くストーンズ出せって気分だったかもしれないですが(笑)。Clashまでやってましたか…。音楽的ルーツは70年代英国ロックらしいですね。

>ドイツ特派員さん
そうそう、速弾きとファンクなリズムギターって一体化しない概念あるから不思議でしたね、これ。でもどこかハートに来る速弾きじゃないってのかな…、ドラムのせいなのか軽さ…っつうかジャストさ加減が黒人がハードロックやる時の課題なのだろうか?確かに好きにハードロックやる黒人バンドって面白いだろうなぁ。

2010/05/03 (Mon) 20:52 | EDIT | REPLY |   

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