Johnny Winter - Captured Live!

新作ラッシュに押されて話がどんどん逸れていってしまったのでちょっと軌道修正(笑)。いや、もともとKGB辺りからはカーマイン・アピス繋がりでジェフ・ベックの新作もありだろう、って感じだったんだけど向かっていた方向は実はブルース系だったんです。ブルームフィールドやバリー・ゴールドバーグ辺りへ行ってから~なんて思ってたんだけどね、いつものことながらどこでどうなるかわからないのも日々聴いている音楽の流れです。
そんなことでジョニー・ウィンターの傑作ライブアルバム「Captured Live!」、1976年リリースのアルバムで6曲しか入っていないけど、メチャメチャ熱いライブをパッケージしているので、もの凄い満足度の高いアルバム。最近はジョニー・ウィンターのライブ作品も「Live Bootleg Sries」として今はVol.6くらいまでリリースされているので割と色々なライブが聴けるようになっているが、やはりオフィシャルで全盛期にリリースされたライブアルバムは違います。発掘音源ではなく凄い。リマスターシリーズがあるならば是非ボーナストラック付きでライブ丸ごとを二枚組にしてでも収録してリリースしてほしいアルバム。ジャケットもジョニー・ウィンターらしく凄く憧れるし、何と言ってもファイアーバードのかっこ良さがここで引き立っている。
ライブの内容はアルバムの最初からしてフェイザーの掛かった音で思い切りR&Rなリフが流れ、軽快で流暢なフレーズがビシバシ出てくるので堪らない。ここまでギター弾き倒したらそりゃ気持ち良いだろうってくらいだ。しかもそれはギターだけに限らずドラムもベースもセカンドギターも出しゃばりまくっている。しかしジョニー・ウィンターのギターは全くそんなのに劣ることなくより一層目立つ。どうやったらここまで弾ける?ってくらいアグレッシヴなプレイに惹き込まれてもっと聴きたくなってくる。
収録されている曲目だってほとんどカバーばかりで自分の曲かどうかなどを全然気にしていないし、そもそもジョニー・ウィンターの演奏によって更に注目を浴びる事になった曲もあるくらいだ。そういうスタンスに憧れるのもやはりギター小僧だからだろうか?ジョージ・サラグッドに言わせると、良い曲はもう往年の先輩方々が作ってしまったので自分はそれを伝えていくだけだ、みたいな意識もあるらしいが、確かにこれだけロック史も長くなってくるとそういうのも必要だとは思う。しかしこのライブアルバムはまだ1976年の作品だ。
ブルースギタリストの印象とその実R&Rをこよなく愛するジョニー・ウィンターの傑作ライブ「Captured Live!」の拡張盤、是非期待したいがまずはオリジナルを聴いて堪能したい。
- 関連記事
-
- Johnny Winter - Guitar Slinger
- Johnny Winter - Captured Live!
- Johnny Winter - The Progressive Blues Experiment