The Sensational Alex Harvey Band - Next

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 バンドをやっていると思いがけない事で違う方向に進んで行ったり、運命の出会いがあったり、逆に些細なことで崩壊したり色々とあるものだ。もっともこれは人生そのものとも言えるのでバンドだけじゃないんだろうが…、いや、笑い事ではない…、一寸先は闇と言うではないか。ならば今を楽しもう~なんていう発想は非常に重要且つ貴重なことなんだろう。ま、それができれば人間もっとハッピーなのだが…。

Next All Sensations

 いやいや、このThe Sensational Alex Harvey Bandというバンドを聴いたことのある人もそうそう多くはない…ことはないか(笑)。こないだからここで書いているバンドってアルバム一枚しかリリースしていないバンドばっかりだから、それに比べれば十分にアルバムをリリースしているバンドだし…ね。

 The Sensational Alex Harvey Bandの「Next」という1974年の作品。うん…、Tear Gasというグラスゴーの若いバンド…ブルースは入ってるけどもうちょっとシャープなセンスのハードロックよりのバンドでなかなかかっこよかったのが、この1972年にアレックス・ハーヴェイというおじさん…と言うか…、お兄さん…つっても当時既に37歳くらいだったアレックス・ハーヴェイと意気投合して一緒にバンドやろうってなことになったという経緯で出来上がったバンドがThe Sensational Alex Harvey Bandなのだが、良かったのか悪かったのか…、このヘンは今でもマイケル・シェンカーと一緒にプレイしているクリス・グレンやテッド・マッケンナあたりに訊いてみたいものだが、どういう経緯でプロのバンドとしてレコードを出していたTear Gasと言うバンドがAlex Harveyという看板の元でやることになったのかね。

 まぁ、いいや、そんな経緯のあるバンドThe Sensational Alex Harvey Bandだけど、そのノリのまま…と言うか非常~にユニークなバンドに生まれ変わったThe Sensational Alex Harvey Bandの二枚目となる作品「Next」を聴いてみるとわかるように、湿っぽさとか泥臭さとかってのとは違う、ユーモアセンスのたっぷり入った、むしろキンクス的なシニカルさとアリス・クーパー的演劇性を持ち合わせたような幅広いロックの楽しさを詰め込んだようなバンドでしてね。ジャケットを見るとVan Halenかい?と思うような横縞のシャツと素敵な笑顔♪なのだ。ちなみにTear Gasでは割と正体不明だったが何とギタリストのZal氏はピエロのメイクを施しているという奇怪なバンドでもあった。うん、かなりシアトリカルなバンドで音を聴いているだけでも凄く面白い。

 あれ?プレスリーのパクリ?なんて思うようなメロディだったり、ホント演劇的だったり、キンクスをちょっとハードにしたような風刺的ソングだったり、じわじわと効いてくる楽しさを持ったバンドだね。一回二回じゃよくわからないと思う。故にThe Sensational Alex Harvey Bandを好きな人はかなりの英国好きだろうと思われるのだな。

 自分?ん~、まだまだ未熟者…っつうか歌詞わかったらもっと面白いんじゃないだろうか?日本盤とか出てるのかな?紙ジャケとかも知らないけど、もうちょっと再燃しても良い気がするが…、クリス・グレンとテッド・マッケンナのためにも(笑)。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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ひで  

とっても英国的なセンスを持った人達だと思います。
おっしゃる通り、キンクス的な物がありますよね。当時のグラム勢に共通する所もあるし、他には無い個性を感じます。
このアルバムは聴いた事ないんですけど、他のアルバム二枚持ってます。
伊藤セーソクが全盛期にライブ観て感動したらしいっす。

2009/11/21 (Sat) 02:12 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ひでさん

多分この「NEXT」が一番の名盤と言われていますね。まぁ、シニカルなジョークを思い切り体現しているっていうのが面白くて、ハマれる、ハマってみたくなるバンドですもん。全盛期のライブか…、そりゃ離れられなくなるでしょうねぇ。

2009/11/21 (Sat) 13:04 | EDIT | REPLY |   

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