The Suicide Twins - Silver Missiles & Nightingales

1986年リリースの正に隠れた名盤に相応しいアルバム「Silver Missiles & Nightingales」。ハノイのアンディ・マッコイとナスティによる二人のユニット。基本アコースティックアルバムで、バイオリンやチェロやパーカッションなんつうのが入ったもので、珠玉の美しさを保った驚くほど意外な傑作。滅茶苦茶ロックなんだけどさ、アコギだけでアレンジしまくってやるとこんなのできるの?ってくらい。元々ロックンロールジプシーと自称するアンディ・マッコイの正にジプシー的な音楽性が出ている。どこの音楽っていうよりもアンディらしさが真に一本通っていて、そこにジプシー的な味付けがなされていて、モノ哀しい歌声も入ってくるというもの。一曲づつ見るとハノイで使う予定だった曲や、同時進行だったチェリー・ボムでの曲なども入っているんだけど、もちろんアコースティックアレンジなので別曲に近い。しかし単にアコギ掻き鳴らしているだけじゃなくてしっかりと世界にこいつらしかできないと思える音楽の広さを提供してくれているので面白い。
やっぱアンディの書くメロディは綺麗だ。メランコリックというのか、アンディ自身の声もそうなんだけど、ぐっと心に来るメロディだったりするので、それをこういう作風でやられると堪らないなぁ。いや、名作。ナスティも歌ってるけどやっぱ役者が違う。楽曲群は多分アンディのデモテープがベースになっているみたいで、バンドでどの、っていうんじゃないからね。ハノイ解散後の趣味で作った作品だろうけど、凄く良い。正に秋にピッタリのアルバムでちょっとしっとり聴いちゃいましたかね(笑)。
残念ながら手に入りにくい様子だけど、まぁ、その辺の中古CD屋さん見てれば1000円くらいで見かけると思うけど…。今はみなオークションとかでサクッとネットで探すのかな…。
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