ロック好きの行き着く先は…

60年代のブリティッシュロックから70年代黄金期を聴きまくり、行き着く先はマニアへの細くて深い道のみか。それでも楽しいロックこそ我が人生。 by フレ

「note」マガジン発刊

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Huey Lewis & The News - Sports (1983):

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 今思うと80sってなんでこんな曲でこのルックスが売れたのか不思議に思うし、特にアメリカから出てきた連中はその傾向が顕著で、ルックスを気にしないで音楽を聴く人種と思ってたが、イギリスでもフィル・コリンズが売れてたから不思議だったけど、結局音楽は音楽でしかない証明かもしれない。

 1983年リリースのヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの三枚目の大ヒットアルバム「SPORTS」は、そもそもジャケット見てこのオヤジがやってると思うと食指が動かない気もするけど関係なかった。ちなみに当時からあまり好きではない部類のロックンロールで、自分では陰鬱な影がロックの定義だから、明るくて脳天気でビーチが似合うロックンロールは受け付けなかったものの今聴けばこの方が脳天気で気分良いのも分かる。そして「SPORTS」はモンスター級に売れたアルバムで軽快で爽やかなロックンロールのオンパレードで正にアメリカンロックばかりで、シングルヒット曲も多数入ってお得な作品で、車に乗って流す分には凄く軽快で良い作品だろう。





USRock

Georgia Satellites - Georgia Satellites (1986):

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 時代は1986年、市場にユーロビートやLAメタルが溢れていた時期に骨太なアメリカンサウンドを出すバンドがデビューアルバムをチャートに押し込んでしまうパワーを持っていた。シンプルでカッコ良いロックンロールの信条そのままに、音も単純な3コード基本ばかりのジョージア・サテライツは田舎者丸出しだが、AC/DCみたいなもので、シーンへの衝撃は凄かった。サウンドは英国ロック好きなアメリカ人がアメリカルーツ音楽と一緒になって取り組んで、旧来のロックンロールの模倣だけど、ギターのセンスやザクザクしたバックの音がカッコ良くて、ノリも単純なロックンロールで面白く、テレキャスとレスポール・スペシャルのコンビネーションも良かったし、これでロックンロールのギターはその二本に代表されるイメージまで作った。

 ファーストアルバム「Georgia Satellites」の初っ端はヒットシングル「Keep Your Hands to Yourself」fr、ダミ声に軽快なロックンロールで、当時流行していたLAメタルと比較しても遜色なくロックンロールしてたからアメリカ人には受け入れやすかったが、このアルバムからはたくさんヒット曲出ているし、今聴いてもカッコ良い曲ばかり。「Battleship Chains」もカッコ良くて腰を振りたくなるし、「The Myth Of Love」もシャープでノリが良く土臭いアメリカンロックのひとつの完成系が彼等のサウンドだった。アルバムラストは怖い者知らずかロッド・スチュワートの名曲ロックンロールナンバー「Every Picture Tells a Story」をカバーして、本家本元に負けない演奏でアルバム全体のバランスも崩れていないから凄い。

 バンドはこの後アルバムを数枚出して消えてたけど、セカンドアルバム「Open All Night」も同じ路線で良かったし、その後も主役ダン・ベアードがアルバム出してるけど多分変わらないロックンロールで、思い出してみればトム・クルーズ主演の映画「カクテル」の「Hippy Hippy Shake」は凄くカッコ良くナイスな80sを思い起こさせる正にアメリカンな作品。





USRock

Meshuggah - Obzen (2008):

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 いつしかロックと呼ばれる世界の半分くらいが実はメタルと思うようになっているが、確実に深い沼が漂っているし、一般のロックの底の浅さと比べれば明らかにその比重が逆転している深みと思う。その深みがどういう方向に向かうかが個人の嗜好で多様な世界でもあり、例えばベビメタのある一曲が複雑なリズムの上に成り立ってて、さらりとライブで歌いこなしている姿に驚いたが、その源流漁りで辿り着いたバンドがスウェーデンのメシュガーの「Obzen」。

 90年代初頭から活躍して、作品毎に常軌を逸した音世界に進んでいる基本はデスメタルな人達だが何が一体あのヘンなリズムの影響かと知りたい欲求に負けて挑戦して深さを実感して良かった。Rammstein好きでデジタルなメタル、インダストリアル系は免疫はあったから、Meshuggahのデジタル的なドラム音、インダストリアル音は平気だったし、ボーカルはダミ声を通り抜けたデス声だけど、まだメロディらしきものがある見事さ加減。そしてそれらを上回る驚きのサウンドがインダストリアル的でドラム音もヘンなリズム感でポリリズムもあるけど多分拍を入れる場所やアクセントをズラして聴いている側に妙な違和感、変拍子感を植え付けている。拍は普通のビートで割り切れる感じだけどメロやリフ、ドラムがズラしているから面白く、Led Zeppelinが得意なパターンのスピードメタル版とも言えるのか、音的には似ても似つかないけど、そういうスタンスだから歌があまり気にならず、バックの演奏を聴いてしまう。こういう音が好きではないが面白さはあり、プログレ通に受ける部分はこういうトコロだが、8弦ギターでこれだけ低い音が歪む珍しい音の参考にもなる名盤。





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Ghost - Meliora (2015):

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 スウェーデンのバンド、Ghostはフロントマン一人のエゴで成り立っているプロジェクトながら結構な人気を誇るバンドで、その2015年リリース作品「Meliora」。前から話題は知ってたけどまともに音を聴いてなかったので、今回ようやく聴いたら、正直な所が、もっとダークでヘヴィでゴシックなメタリックな世界だと思ってたので、このキャッチーで軽やかさなメロディアスさとオールドタイマーな音に少々驚いている。イメージがアレだからこんな音を出していると思わず、見てくれのインパクトで客を驚かしながら妙に聞きやすくて口づさめるメロディーが多いからから、ついついゴーストはなかなか良いバンドとなるし、更にスウェーデンだからヨーロッパ的な美しきセンスは持っていて、惜しげもなく出したストーナーロックな作風で新たな息吹と、まさかこんな風体のバンドがそんな音をやってくるとは思わない意外性も見事。

 ちょいと音が古臭く作り込み過ぎてるので最先端の音に慣れ親しんでいる人は聞き辛い気もするが、そのノスタルジックさも狙い通りか、楽曲のポップさは素晴らしく、どの曲もどこか記憶に残るメロディ、音色があるし、ヘヴィなギターも鳴っている。メタルじゃないけストーナー的でハードロックでもない独特な音で、多分何回も聴くとハマる作風で奥が深い。ステージ以外の話題性も高く、また反面実力派との声も高いから結局シーンでは重要な存在となりフェスでも引っ張りだこの人気エンターティンメントバンドへと成長しているようだ。このポップさからすれば至極当然でもあろうが、ヨーロッパの雰囲気も出しながらの発展ぶりが著しいバンド。





EU_HardHeavy

Kiss - Hotter Than Hell (1974):

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 1974年2月にファーストアルバム「地獄からの使者~キッス・ファースト」で出てきて、同じ年の10月にはこのセカンドアルバム「地獄の叫び」をリリースしているから凄いペースで、ツアーも前座扱いで始まるものの、徐々にヘッドライナーのバンドの方がイヤがるようになったらしい。こんなに分かりやすくロックを体現しているからキャリアの前にリスナーは持っていかれるが、当時このアルバム「地獄の叫び」がリリースされる頃は前座のキッスの方が盛り上がっていたらしい。

 キッスは初期三枚と「アライヴ!~地獄の狂獣」、その後三枚と「アライヴII」で一区切りしてメイクを落とすまでの間と自分は区切ってるけど、それぞれの面白さ、完成度の高さと狙いの良さに舌を捲き、特に初期三枚はポップでキャッチーでR&Rのメロディセンスの良さが前面に出ているし、このセカンドアルバム「地獄の叫び」も同様の曲が多い。ファースト「地獄からの使者~キッス・ファースト」の方がそのインパクトが強いけど「地獄の叫び」も良く出来てるし、単純ながらも飽きさせない音で全米を制覇したキッスを楽しもう。

 とにかくカッコ良いリフが並んでいて、「Parasite」や「Watchin' You」、「Hotter Than Hell」「Let Me Go R&R」はもう当たり前だけど、ソリッドなリフの良さが初期キッスのお家芸で、レスポールらしからぬシャープさがあるけど、太いからレスポールだろう。しかしどの曲もカッコ良くてアルバムは30分強と短めで聴きやすく、今の時代になってもこのコンパクトさは非常に良いし、キッスアーミーが膨れ上がった事が十分に分かる傑作。





UShard