目次2017年5月27日更新

ロック好きの行き着く先は…ブログ掲載アーティスト・バンド名の目次です。
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10cc - Deceptive Bends

10cc - Deceptive Bends (1977)
愛ゆえに+3

 今聴いてしまうとあれほどまでのロックにこだわって聴いてて、こんなモンただのポップじゃねぇか、聴いてられっか、って感じで切り捨ててきたバンドがたくさんあってね(笑)、いや、音楽なんてのは単なる好みだからそういうんで好んで聴いていけば良いとは思うんだけど、その頃に聴かなかったバンドやアルバムってのがごっそりと自分の歴史から抜けてたり異なる印象で残っていたりするのはある。このブログを書くようになってからはそういうのも割と手を付け直すことになってまた異なった聴き方が出来て実に有意義な楽しみ方を味わっているんだが、それでもまだ全然聴けてないアルバムがたくさんあるしなぁ…。

 10ccの1977年リリースのアルバム「Deceptive Bends」。ゴドレー&クリームが抜けてスチュワート&グールドマンとなった5cc…、いや、それでも十分に10ccだったのだが、この「Deceptive Bends」はリスナーの不安を一気に払拭させた傑作アルバムで、あそこまでヒネた完璧さはないにせよ、新たな軸となるキッチュなポップサウンドをきっちりと作り上げて軽やかに聴かせてくれている。この二人でここまでやれるのか、と驚いた人も多いだろうし、それだけの才能の塊が10ccだったのかとも言えるワケで、ビートルズよりもある種見事なメンツが揃っていたことになる。その二人が起死回生とばかりに頑張って作ったサウンドが悪いはずもなかろうよ。幾つかつまらんなぁってのもあるけど、基本的にアグレッシブに取り組んだポップサウンドがあって、もちろんロックなんだけどね、コーラスワークとかクィーンを彷彿させるくらいの美しさだし、テリー・ボジオがドラム叩いてるみたいだし。

 面白いよな、こういうの。ホント昔は全然聴かなかったし、聴いてもダメだったし、それが色々聴いてくると聴かなかったことをもったいないと思うくらいにその作品の面白さに気がつく。おかげでここ最近でも結構なアルバムをDLして聴いてるもんね。いつまで70年代に縛られてるんだ?ってくらいには聴けてないアルバムがたくさんある。もうちょっと自分的には70年代知ってると思ったけど、全然だわ。まだまだ楽しめるな。



Steve Harley & Cockney Rebel - The Best Years of Our Lives

Steve Harley & Cockney Rebel - The Best Years of Our Lives (1975)
The Best Years of Our Lives

 ロックに目覚めた頃、何でもかんでもとにかく聴きたくて見たくて時間が足りないとばかりに好きあらば何かを聴いてたし、探してたし、それだけ飢えててロックを知りたくてしょうがなかった。それでももちろんガキだったから今思えば全然知らないしもっと知っとけとか聴いておけとか思うことばかりなんだけどがむしゃらに聴いてたな。本来なら今でもそうやって取り組んで聴くのが筋なんだが、なかなかそうはいかなくてってのがある。それは何だろうな…、古くて良いものに出会うとやっぱり熱入れて聴いてるし、どっか違うんだろうよ70年代は。

 Steve Harley & Cockney Rebel名義となった最初のアルバム「The Best Years of Our Lives」、1975年リリースの作品でなかなかオツなジャケットでカッコ良いのは案の定ミック・ロックの写真によるもので、グラマラスな雰囲気が漂う小洒落た味わいが粋だね。コックニー・レベルってどこかマイナーと言うか、イマイチ聴き惚れる程までではなかったんだけど、この「The Best Years of Our Lives」ではメンバーが一掃されているのもあるし、Steve Harley自身が反骨心見せてるのもあるのか、随分と名作に仕上がっていてさほど出てこないけど、かなり良作でかなり好きなロックだ。初っ端のギターなんてピート・タウンジェンドが弾いてるんじゃないかっつうくらいにはソリッドでシャープな切れ味がカッコ良い。そのままで進むかと思いきや、一気にサイケでアンビエントで正にヒネたポップなキッチュサウンドが展開されてって一筋縄ではいかない音が続く。こんだけ幅広いとロックというカテゴリも狭いのかもって思うくらいにはカラフルだ。

 70年代のアルバムってこういうきらめきやときめき、おもちゃ箱をひっくり返したようなサウンドに出会えるんだよな。それがまたどこか切実で惹き込まれるし、多分仕事として音楽を作りながらもやっぱりセンスと情が熱いというのか、響きやすいんだろうか、味わい深い作品だ。カッコ良いジャケットってのはやっぱり音もカッコ良いのが多い、と思いたい。一言で言えばグラムロックなんだろうけど、その幅はかなり広くて才能を見せまくってる傑作アルバム。アルバム全部聴き直そうかなって思ってるくらいには刺激的な作品でした。



Be Bop Deluxe - Modern Music

Be Bop Deluxe - Modern Music (1976)
Modern Music

 普通にポップスってのがある。んで、ロックはポップスとは異なる世界、っつうか拡大解釈されたポップ音楽の中にロックは位置付けられているから不思議ではないんだけど、そのポップ音楽の中にあるロックの世界の中に更にポップなロックってのがあるワケだ。だったら最初からポップやってろよ、って話だけど、そういうのも含めて融合していっちゃうのがロックの面白いトコロで、ジャズもクラシックもポップも民族音楽もアバンギャルドも何でもくっつけちゃうワケ。だからキャッチーなロックってもポップに近いものもあるし、正反対もある。だから故に深いし節操ない(笑)。

 Be Bop Deluxeの1976年リリースの最高傑作と名高い「Modern Music」。元々自分なんかはこの手のバンドが得意じゃなかったから積極的に集めて聴いてたことはなかったけどいつしか気に入って、結局ほぼ全部聴いてたし、Be Bop Deluxeなら初期の方が好きだね、ってくらいには聴いてたものだ。それ以前にこの4枚目の「Modern Music」は名盤セレクションあたりに出ていた事もあって先んじて聴いていたアルバムのひとつだけど、その頃はこういう完成度の高いアルバムをたくさん聴いていたので、それが普通だったが故にこのアルバムの完成度の高さにはイマイチ気付かず、またロック的な面が薄かったのもあって真面目には聴いてなかった。だから結構後になってからこのバンドの面白さに気づいたんだな。この「Modern Music」も同じく真面目に聴くようになってから異質な高次元感にちょいと驚きながら聴いていたってトコです。

 これまでのギターが全然聞かれないで、アルバムコンセプトがしっかりしているからかどこかに偏るでもなくまんべんなく完成しているアルバムという感触で、時代的にはちょっと遅かったかな、こういう完成作は。それでもバンドの代表作として選ばれることも多く、それなりにセールスを記録したようだ。ちょっとね甘ったるい部分があって、トンガリ具合が少なめに聞こえるのはギターの少なさだけではあるまい。メロディもかなりポップに寄っているし、アレンジや効果音にしてもロックバンドのそれよりもポップ系統かもなぁ…などなど。ELOとかSparksとかと比べりゃ大人なポップスだけど、ロックからは結構距離のある音になってるかな。



Sparks - Propaganda

Sparks - Propaganda (1974)
PROPAGANDA (RE-ISSUE)

 案外アメリカ人が英国に来て売れ始めたってのもあるんだな。ジミヘンなんかもそうだけど、割とアメリカ人です、なんてのもあったりしてそうなんだ?って思うもん。でも、英国的ポップセンスだったりするからそのヘンって人の血じゃなくってもしかして環境で出来上がるセンスなのかもしれない。英国人でもアメリカの砂漠に住んだらああいう音になるのかもしれないし、実際英国人なのにとてもそうは思えない音を出している人もいる。その辺は本能的にあったらお国柄は出るけど、意識して作ったらその境界は曖昧になるんだろうということかもしれない。

 Sparksの1974年リリース作品「Propaganda」、Sparksってアメリカ人の兄弟が中心になって組んだバンドで、英国に来て売れ始めたバンドだから、英国産って思われてることがあるだろうけど、実はアメリカ産です。かなり意外でしょ?こんだけニッチでヒネたカラフルなのがアメリカ人によるものとはなかなか思えない。しかもそれがアルバム一枚だけじゃなくてSparksってバンドの個性として成り立っているってトコがまた素晴らしい。普通に聴いてアメリカの音には到底思えないもん。ただ、じっくりと何枚か聴いていると、底辺のトコロではやっぱり垢抜けた洗練さがあるよな、ってのは分かるから、そうかもな、ってのは感じるか。それでもなかなか気づかなかったなぁ。

 さて、このアルバム、常にバンドメンバーは変わっているけど本質的な曲は兄弟が書いてるからカラフルでキャッチーなポップは健在、前作「KIMONO MY HOUSE」がヒットしたから同じような路線とも言えるけど、こっちの方がもっと遊んでいる部分は多いだろうし、怖がらずにどんどん実験してるトコもあって「KIMONO MY HOUSE」に負けず劣らずの傑作。アルバム一枚聴いてて全く飽きないし、賑やかな気分になるのも見事。しかもそれが近代的なポップ感覚ってのがね、今聴いても古くないし、結局こういうポップって今はないけど、その分新鮮に聴けます。



John’s Children - Legendary Orgasm Album

John’s Children - Legendary Orgasm Album (1970)
Legendary Orgasm Album

 マーク・ボランが在籍していたことのあるバンド、John’s Childrenって、そういえばそうだったな、ってくらいにしか覚えてなかったけど、それもたった4ヶ月程度の在籍だったらしく、誰かと友人だったんだろうかね、としか思ってないんだが、それでもロックの歴史的にはそういう重要なバンドなんだ、という位置付けにはなる。かと言ってすぐに探してきて聴かなきゃならないバンドでもないし、マーク・ボランがいたってことはそういうバンドなんだろうし、って想像もしちゃうからそんなに切羽詰まって探したことはなかったな。でも、今の時代では簡単にそれは聴けるし手に入るし情報ももっと細かく入るからなるほどねぇ〜ってな感じで聴いてみた。

 John’s Childrenの1970年にアメリカでのみリリースされた「Legendary Orgasm Album」というアルバム、プロデュースはあのサイモン・ネピア・ベルと話題だけは豊富なアルバムなのだが、なんでまたアメリカのみだったのか…、内容がひどいから?いや、言われるほどひどいとは思わないけど、そんなに聞かなきゃいけないレベルに無いことは確かだ。スタジオ録音の音源に60年代風な感性キャーキャーを上から被せて疑似ライブに仕立てたトータルアルバムだ。それがまた超チープでイージーで重さも制作の凝り具合も何もなくって60年代終盤のサイケバンドそのままでちょいとポップでキャッチーってだけ。これでマーク・ボランが使われたら可哀想ではあるなぁって程度だけど、この軽さとサイケ・ポップさは英国ならではの味でもある。センスは良いんだよね。

 モッズサウンドとも言われてるけど…、よくわかんない。カラフルポップで時代の産物そのものだからあまり考えることなく聴けるのは事実。楽器がどうのとかドラムがどうとか何とかと言えるモンでもないなぁ…、ただ、間に入るMCが如何にもライブみたいで良く出来てる。しかしこのキャーキャーうるさい感性、60年代的だ…、どんだけジョークで作ってるんだろ、ってなモンだ。曲そのものは結構ユニークな出来映えのもあるんで、センスはあるんだよ、うん。



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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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