目次2017年11月4日更新

ロック好きの行き着く先は…ブログ掲載アーティスト・バンド名の目次です。
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Lunatic Soul - Fractured

Lunatic Soul - Fractured (2017)
Fractured

 冬に入った、という実感が乏しい。まだ秋になったばかりだ、くらいに思ってるんで、大いに色々と噛み合わないことがあって早く冬を納得しろ、ってな事がある。着るものにしても部屋の中にしても寝るにしても出かけるにしても中途半端な状態のまま…、しかし思い切り冬支度ってまだ早いんでしょ。今冬支度しちゃったら4ヶ月半くらい冬支度のままになっちゃう。別に良いけど、冬が長いなぁと感じてしまうのがイヤなのかな。秋って短いじゃない?…っても寒いのは寒いからしょうがないけどさ。

 Lunatic Soulの新作「Fractured」。Lunatic Soul=Riversideのフロントマンのソロプロジェクト、ってことでRiversideの音よりはちょいと歪み具合が少なくて重さもやや取れていたのがこれまでのLunatic Soulの作風だった感じなのだが、もちろん本作でもその傾向はキープしつつも、これはもう明らかに当たり前だけどRiversideとほぼ同じ感触のサウンドに仕上がっている。そもそもワンマンでも出来ちゃうくらいの才能の持ち主なので、ソロプロジェクトってったってRiversideの音色そのままだ。曲構成から展開、スリリングな味わいから歌、効果音まで含めてどこまで行ってもRiversideに通じる。アグレッシブさ=バンドの持つパワーだけはRiversideに追い付いていないというのはあるが、他はもうそのまま。こんな作品出しちゃってメンバーはどう思うんだろうな?自分たちは単なる楽器演奏なお仕事しているだけか?って思わないだろうか。いや、あまりにも突出した才能を認識しているからこれくらい出来ちゃうのは当たり前だな、って事か…。

 相変わらずの繊細な構築美、コーラスワークからアコースティックさ、ベースの響き具合の心地良さ、どこから取っても見事なポーランド的プログレッシブサウンドだが、あの激しさがないと物足りなさを感じるのはやっぱりRiversideをどっぷりと感じてしまうからか?そりゃそうだろうな。何でこれがRiversideじゃない?って思うくらいだから…、しかしLunatic Soulってのはそういうプロジェクト、実に高品質なサウンドで、多彩な才能を聴けるのはありがたい。多分Lunatic Soulの方が魂削らないでプレイできるんだろうな。Riversideだと人生削ってのプレイが必要だもん。だからリラックス感も漂っているという面白さ。




Paradise Lost - Medusa

Paradise Lost - Medusa (2017)
Medusa

 最近iPhoneでやる事が結構限られてきた。実際は色々な事できるし可能性を追求したらそりゃPCと同じこと以上に出来るんだから限られてきて使い方なんてのは自分の勝手な話なのだが、そういう使い方してないし、じっくりやるものはMacでやっちゃうからiPhoneの小さな画面でやろうとは思わない。入力系もそうだしグラフィックもそう、結局Macでやった方がラクだしね。さて、そうするとiPhoneってのは手軽な情報入手ツールでしかなくて、そこでクリエイティブな事なないから、じゃ、何か?映像だってMacで見るしなぁ…、音はそこらでも聴くけど、それくらいか。ゲームやりゃいいのか(笑)。やらないし…。

 英国の重鎮ゴシックバンドから発展したサウンドで30年も人気を博しているParadise Lost、またも新作「Medusa」をリリースしていたので、特に凄く好きってワケでもないけど、嫌いじゃないししっかりポリシー持ってやってるし、英国的だからなんとなく聴いてしまう。ゴシックメタルっても既にそこからは逸脱していてもっと深く絶望的な世界へと進んでいるから、ま、ゴシックって言えばゴシックだけどもっと未来の無い感じ。それを探求しているかのような作品がここの所続いているので、原点回帰とも言われているけど、そもそもそういう方向性だったからしっかりと地に足つけて自分たち風なサウンドを追求しているのだろう。全く絶望的な歌い方=グロウル=デス声でひたすらに曲の重さを更に重くしてて、ギターリフの方が歌よりは軽めでは?なんて思えるくらいには重い歌。

 面白いよね、こういう音でもしっかりと荘厳な雰囲気、威厳を保ったスタイルのサウンドが出て来るんだからさすが英国のバンドだ。決してチープな音には流れていかないし、重鎮と呼ばれるだけの威光を保った作品になっている。決してポップで聞きやすくもないし、ヘヴィメタルと呼ぶには激しく乗れるモンでもない。ただただひたすらに吐き捨てるかのように絶望に向かって突き進んでいく作品、よくもまぁこういうスタイルでバンドが納得して進んで行くものだとすら思う。本人達、明るくはないよな、きっと。んで、それを聴いて悪くない、なんて行ってる自分もそうなんだが…。




Ne Obliviscaris - URN

Ne Obliviscaris - URN (2017)
ネイ・オブリヴィスカリス『アーン』【CD(歌詞対訳付/日本語解説書封入)】

 古いロックと新しい音楽ってやっぱり違うよな…ってのを新しいの聴いた時にはよく実感する。良し悪しじゃなくてね、時代の変化に伴うアレンジの進化だったり、曲構成の違いや取り込まれる音楽の多様性など、そのバリエーションは実に多岐に渡るし様々なアイディアが具現化されている。それが面白くもあり刺激的でもあり進化でもあるからこうして色々聴いていられるんだろうしね、面白いよ。

 ちょいとツイッター情報で出てきたバンド名のひとつがこのNe Obliviscaris。前にもバンド名教えてもらって聞いてて結構な衝撃だったんでバンド名も覚えてたし、そっか新しいの出たのかって事で、聴いてみたのが最新作「URN」。もうね、冒頭から衝撃的な曲展開にどこまでもぶっ飛んでて、途中からは無の境地に至ったというか、理解をしないようにした(笑)。オーストラリア出身のバンドでアルバムは3枚目になるのかな、エモーショナルメタルと言われてるらしい。よく分からん。ただ、確かにそういう単語の意味が入っている感じの音ではあるが、もっとプログレッシブな展開もある。何せこの時代にアルバム一枚に6曲、しかもそのウチふたつはPart 1、Part 2って分かれてるだけだからタイトル的には4タイトルになるのか。アルバムを通して一曲なんじゃないかっつうくらいにドラマティック作られているのも特徴的だし、その静と動、しかもバイオリンによる叙情の変化は素晴らしい。普通に聞いたらうるさいだけの音がこの変化によってメタル感なくしてて、プログレッシブ感出て来る感覚。一曲が長いからそこでもドラマティックな展開もあるし…。

 ホント、無茶苦茶なパートではドラムとメロディがまるでチグハグ…ってかこのリズムでその歌い回し?みたいなね、繊細な部分は正にクラシック的な叙情感あって美しい、オーストラリアでこの美しさもなかなか見当たらない。そこから一気にヘヴィなグルーブ感のある音へと急降下している様は聴いている人間をかなり麻痺させる。デス声にしても邪魔ったらしく入ることなく明らかに曲の構成上、展開上あって然るべき位置にあるかのように入ってくる。あ、基本は普通の歌声でコーラスに入ってくる程度ではあるんだけど、そこにソプラノ女性の歌声も重なったりしてきてもうカオス。そもそもカオスなバンドの音なのに、何もかもカオス。美しい…。芸術感覚のある方は多分聴ける。そうじゃないと無理、多分。




Vandenberg's Moonkings - MK II

Vandenberg's Moonkings - MK II (2017)
Mk II

 80年代でも既にクラシックロックの部類に入ってしまうんだろうな。もっとも80年代って言うとそんあんおよりも綺羅びやかなあのポップミュージックの世界を思い出すんだが、ロック的にも後で見直すとそれなりに時代としては重要な時期、と言うかバンドが出てきた頃でもあって、まだロックががんばれた時代だったのかな、とも思うか。当時は70年代すべてだった気がしたからアレだけど、若さゆえの誤解かな。21世紀も暫く経った現在でもクラシック・ロックへの会期は様々なバンドが出てきては消え、しかしまたリスペクトしたのが出てくるという事の繰り返しなので、一定量のニーズはあるんだろうし、それだけしか聴かないってのもいるだろうしな。しかし今のジジイ達が消え去った、例えば20年後くらいになったらやぱり需要は減るんだろうなぁ。

 Vandenberg's Moonkingsの新作「MK II」がリリースされた。バンド名に記されている通りにエイドリアン・ヴァンデンヴァーグが参加している新しいバンドの二枚目のアルバムです、ってことだ。ちなみに何も新しいモノは聴けないので、刺激を求めるならがこれは向かないが、安心感を味わうなら良いのかもしれない。ここまでオーソドックスに古き良き時代のハードロックを快活に聴かせるのか、ってくらいに古臭い音。面白いのはレトロロックをやるぜ、っていう若いバンドとは大きく違ってて普通に本気で真似するワケじゃなくてストレートに作ったらこういう音なんです、みたいな正直さがにじみ出ていて、これしか出来ないんだろうなぁとも思うが、本人達は自分たちのハードロックをそのままやった新作って思ってるハズ。だから圧倒的に本気で古い。狙ってないもん。んで、ヴァンデンバーグだからオランダ人、故にアホみたいに明るく快活って音にはならない、しかし湿った味わいも出てこないという微妙なオランダの気質が見事に出てきていてチグハグな感すら味わえるハードロック、この微妙さが結構良い感触。

 ヴァンデンバーグ以外のメンツは若手を揃えているので、バンドの勢いとしてはかなりアグレッシブで、ジジイたちのロックバンドとはちょいと異なる。だからそこも含めて微妙な味わいが出ていてね、ヴァンデンバーグも弾きまくるギタリストじゃないから地味だし、でも楽曲が凄くカッコ良いってんでもないし、何とも売りのないバンドだなぁ…とその存在感の微妙さもなかなか面白い。そんなアルバムだったかな。




Evanescence - Synthesis

Evanescence - Synthesis (2017)
SYNTHESIS(デラックスエディション)

 ミュージシャンにしても画家にしてもクリエイティブな世界に関わる人は一旦商品として市場にリリースされた自分の分身について、いつでもやり直したい、今ならこうする、もうちょっとこうしたかった、というさらなる高みへの欲求は常に持っていると言われる。自分みたいにそういう気質がない人間はさっさと忘れ去っていたいとか、やっと追わってくれた、とかそういうふうにしか思わないんだけど、そこが本気のアーティストとの差だよなぁ…。バンドでもあのアルバムは時間がもうギリギリで、とか色々理由がある仲でリリースされているものもあって、インタビューなんかでもそういうのを見かける。そういうモンだってのあるけど、じゃ、そういう修復した作品って聴いてみたいな、とも思うんだがそれはなかなか聴けない。ライブアルバムなんかで聴けるくらい。再録なんて贅沢なのはなかなかないし、アーティスト側もそれなら新しい今の姿を作りたいって思うだろうしね、だから現実に昔の曲を作り直しましたみたいなアルバムはそうそう多くはない。

 ところが、Evanescenceというまだまだ若いバンド、ってかAmy Leeなんだけどさ、彼女の思いだけで作られているバンドだから出来たんだろうが、90年代からアルバムは三枚しかリリースされていないのに、自分流儀のアレンジで再録したかったっていうことで作られたこの「Synthesis」というアルバム、なかなかに贅沢な仕上がりだ。全16曲中2曲の新曲以外は過去作品、アレンジだけで言えばほぼピアノとオーケストラ中心のクラシカルな世界への接近によるアレンジ。もともとエイミー・リーって女性はその世界にいた人だから彼女の曲は基本的にはピアノで作られているし、過去作品でもそういう要素はあった、それが本人の中で大きく膨れ上がった事で今の自分がやっておきたい表現方法で作り直したという作品だ。

 んで、これが、凄い。

 エヴァネッセンスのライブでもピアノだけで歌い上げるアレンジに進化している曲も多かったからその延長線上なんだが、エイミー・リーの歌唱力の太さと表現力が余すことなく発揮されていて、さらにそこに深みとツヤが乗ってて、唯一無二な詩世界が出来上がっている。もうメタルとかゴシックとかの世界を明らかにはみ出ているパワーボーカリスト、しかもしっとりとも歌える歌手として存在している。自分的にはやっぱりこの歌声好きなんだよな。賛否両論だと思うけど、こういう歌って彼女以外で聴かないもん。

 新曲2曲は本気でコレがエヴァネッセンスとしての曲だとしているとなると、バンドの方向性はかなりヤバいかも。歪んだギターも無ければエモーションも感じられないアレンジだから、まるで好みじゃない。いや、さっき歌声べた褒めしててコレかよ、って話だけど、そりゃ別物なので(笑)。こういうオーケストラアレンジの作品に入れる新曲だからこういうアレンジにしてるんです、ってんなら話分かるけどね、ま、そのヘンは次があれば次を待つしかないか。それにしても過去作品の出来映えのセンスの高さは凄いな。改めてこうしてじっくり聴いてると駄作がない。アレンジがつまらないとかあるけど、圧倒的にエイミー・リーの歌声による表情の変化で曲の大半が生き生きとしてきている。見事。またアルバム全部聴き直そうって気になった。




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物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


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